ブルー・ライト・ヨコハマは青づくし!
いしだあゆみのスーパーヒット曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」。
この曲の周りは青づくしです。
まず、作詞は橋本淳、作曲は筒美京平、二人とも青山学院大学出身。
続いて、二人ともグループサウンズのブルーコメッツに楽曲を提供しています。
さらに、橋本淳はブルーコメッツのヒット曲、「ブルーシャトー」の作詞者です。
なんとなくこの辺にブルー・ライトの秘密が隠されているようです。
歌詞の解釈の後でじっくり探ってみましょう。
まずはこちらを視聴して、懐かしの雰囲気に浸ってください。
動画を視聴しよう!
いかがですか?
懐かしい雰囲気を思い出しましたか?
さっぱりとした歌い方、独特の抑揚。
いしだあゆみだからこそ出せるこの雰囲気。
まさにカタカナの「ブルー・ライト・ヨコハマ」という雰囲気にぴったりです。
何年たっても色あせないですね。
では続いて歌詞解説に移りますよ!
歌詞をじっくり堪能しましょう!
「ブルー・ライト・ヨコハマ」、この曲は当時の歌謡曲の中でも、歌詞の内容が特殊です。
当時主流だったマイナー調の結構くどい歌詞とは正反対の内容。
泥臭い部分が無くて、淡い憧れがさっぱりと歌われているんです。
「ブルー・ライト・ヨコハマ」1番
街の灯(あか)りが とてもきれいね
ヨコハマ ブルーライト・ヨコハマ
あなたとふたり 幸せよ
出典: ブルーライト・ヨコハマ/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平
夜の公園で二人はデート。
横浜で公園といえば、港の見える丘公園。
海に向かって左から横浜、川崎と街の明かりが見えます。
明かりを灯りと言い換えているのは、異国情緒たっぷりの横浜ならではです。
ガス灯が並ぶ街の明かりが海に映えて青く光っている光景。
まるで地中海の夜を連想させるロマンティックな雰囲気を醸し出しています。
ラブラブな二人は幸せいっぱい。
いつものように 愛の言葉を
ヨコハマ ブルーライト・ヨコハマ
私にください あなたから
出典: ブルーライト・ヨコハマ/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平
愛の言葉をいつも伝えるのは、現代ではあまり違和感はありません。
けれども当時は60年代の終わりごろ。
愛の言葉をささやく習慣はまだまだ浸透していない時代。
しかし、ここは異国情緒たっぷりのヨコハマ。
男性も女性も昔の映画のようにふるまえる場所。
すべての女性があこがれる愛の言葉。
それをスムーズに伝えられる雰囲気がヨコハマにはある。
この歌詞は暗黙の内にそれを語っています。
もちろん男性から女性へ。
まだバレンタインの習慣もない時代ですから!
女性からの告白なんてとても想像ができないですね。
歩いても 歩いても 小舟のように
私はゆれて ゆれて あなたの腕の中
出典: ブルーライト・ヨコハマ/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平
これは、女性が徐々に男性に近づいてゆくシーンですね。
二人とも歩いていますから、ちょっとくっついたり離れたり。
これを繰り返しながら段々近づいてく。
最後にはぴったりとくっつくということですね。
この動きを小舟がゆらゆら揺れながら近づいてゆくと表現しているわけです。
そこはやっぱり港の見える丘公園ですから。
海つながりということで。
「ブルー・ライト・ヨコハマ」2番
足音だけが ついて来るのよ
ヨコハマ ブルーライト・ヨコハマ
やさしいくちづけ もう一度
出典: ブルーライト・ヨコハマ/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平