キミとの出会い
【素敵だね】は、ヒロインであるユウナの想いを歌った曲です。
ユウナが「キミ」と呼ぶ主人公、ティーダへの気持ちが込められています。
風が 寄せた 言葉に
泳いだ 心
出典: 素敵だね/作詞:野島一成 作曲:植松伸夫
風のように現れたキミ
キミはある日突然、風のように目の前に現れました。
前向きで明るく、自分の気持ちを素直に言葉にして行動していきます。
その姿に周りも影響されて、まるで新しい風が吹いたように空気が変わっていくのです。
そんなキミが口にする、自分の気持ちを真っ直ぐに伝える言葉は、いままで聞いたことのないものでした。
静かな水面のようだった気持ちが、水滴の波紋が広がるように揺さぶられていきます。
ここから二人の旅が始まります。
新しい夢
雲が 運ぶ 明日に
弾んだ 声
出典: 素敵だね/作詞:野島一成 作曲:植松伸夫
キミの世界
旅の途中で流れる雲を眺めながら、二人は未来のことを話します。
ユウナが今まで考えないようにしてきた、この旅が終わった後のことです。
雲が流れていくように、この旅もいつかは終わりを迎えます。
旅が終わったらキミが帰るはずの、今まで想像もしなかった知らない世界。
きっと、雲の向こうのどこかにあるのでしょう。
語られる明るい言葉の数々に、思わず心が躍ります。
声を弾ませて話すうちに、ユウナに一つの新しい夢が生まれるのでした。
決断の涙
突きつけられる選択
月が 揺れる 鏡に
震えた 心
出典: 素敵だね/作詞:野島一成 作曲:植松伸夫
旅を続けるうちに、ユウナは旅を続けるか、止めるかという選択を突き付けられます。
この旅の目的は、自分の身を犠牲にして世界と大勢の人を救うことでした。
キミと旅をするうちに生まれた叶えたい夢。
旅を止めれば、その夢を叶えることができます。
大勢の人のために、自分の夢を諦めるのか、自分の夢を優先して、大勢の人を見捨てるのか。
どちらかを選ばなければならないのです。
静かな夜、水面は鏡のように気持ちを映し出します。
月が揺らめく水面のように、ユウナの心も動揺しているのです。
静かな決断
星が 流れ こぼれた
柔らかい 涙
出典: 素敵だね/作詞:野島一成 作曲:植松伸夫
空を流れる星に願った夢。
それは、旅を続けると決めたユウナには、叶えることができない夢でした。
自分の夢のために、大勢の人を見捨てることはできません。
それでも、流れ星に願わずにはいられなかったのでしょう。
自分の夢を諦めると決断した瞳から、静かに涙がこぼれ落ちます。
この涙は悲しみの涙ではなく、自分の気持ちに整理をつけた涙だったのではないでしょうか。
葛藤の末に迷いを断ち切って、自分の使命を受け入れた、どこかスッキリとした涙のように感じられます。