主人公のやったことは悪質だとみなされたのでしょうか。
アカウント停止に追い込まれたのが1行目から分かります。
悪いことをしたというより、どちらかというとうんざりしている様子が伝わってきます。
悲しみに暮れる
良い奴のふりしても 嫌な奴のふりしても
ただ 虚しいだけだよ ただ 虚しいだけだよ
ありのままの姿を 君が受け入れてくれたら…
NOだ!
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
炎上するようなことをしたのは確かに主人公です。
とはいえ、一方的に主人公だけが悪かったとは限りません。相手の勘違いという部分もあったでしょう。
そもそも、主人公は相手を傷つけたかったわけではない筈です。
ただ自分の気持ちを相手と共有したかっただけでした。
しかしながら、相手はそれを悪意のある攻撃と受け取ってしまったのではないでしょうか。
この歌詞は、「他人」とわかり合えないというメッセージを強く訴えています。
主人公は自分に嘘をつくことなく、正直な気持ちを発信したかったのです。
それは個性として受け入れられると思っていたのではないでしょうか。
しかし実際はそうではなく、意見の食い違う人たちの標的となってしまいました。
さらにアカウントまで停止されています。
主人公は「分かってほしかっただけなのに」と悲しみにくれているのです。
炎上
「愛している」も「殺してやる」も
わかってくれると思っていたのに
からっぽの世界 からっぽの世界
そしてボクは存在しません
ああ 4040404 (4040404)
4040404 広がる炎
4040404 (4040404)
ワンミスで本心ごと 消えてしまった
Yeah!
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
1行目はあまりにも相反する台詞です。しかしながら愛と憎しみは表裏一体という面もあります。
主人公が抱く気持ちは他人には理解しがたいものだったのでしょう。
しかしそれは個性であって、理解してもらえると思っていたのです。
1行目の言葉は確かにストレート過ぎて、他人をぎょっとさせるものだったかもしれません。
そうした表現をしてしまったのは主人公の「ミス」でした。
とはいえ同じ場面・感情であっても、価値観や考えの違いは生まれます。
しかしそれを認めてもらえず、ネットでいわゆる「炎上」が起きてしまいました。
そしてたった一度の過ちにより、アカウント停止という形で主人公はこの世界を追い出されます。
自分を分かってもらえない、自分が排除された世界は主人公の目には中身がないモノに映ったことでしょう。
自分を迎え入れてくれない世界
ネットで炎上したことで、主人公はSNSという世界から追い出されてしまいました。
それどころか様々な攻撃を受けているようです。
勘違いが引き起こす炎上
「君、宇宙人だろ?」 そう正解だよ!
溶け込めてると思ってた バレていないと思ってた
アレ コレ したい したい したい
それ 見たい 淡い期待 暗い未来
価値観の食い違い また同じ勘違い
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
他人にとってあまりにも目立つことを投稿したせいか、自分の正体がバレてしまったようです。
たとえ異質な存在でも、そこに混ざってSNSという世界で見たいもの・やりたいことがたくさんありました。
しかし考え方やモノの見方が違ったことで周りからあらぬ誤解を受け、その希望が潰えてしまったのです。
炎上というのは「勘違い」から起こることもよくあります。
たとえば描いた絵が、少し先に上げていた人とたまたま構図が似ていただけで炎上することもあるのです。
主人公の場合も、そうした誤解から始まってしまったのでしょう。
認められない個性
嘘を重ねても 言い訳ばっかしても
浅ましいだけだよ 浅ましいだけだよ
銀色のこの肌を よくある個性に出来たらなあ…
でもNOだ!
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
他人の気持ちや価値観を正確に読み取ることは難しいものです。
人々は皆それぞれ違う思考を持っています。
たとえば同じ好き・嫌いの好みや単純な感覚でも、全ての人が共通し理解しあえるわけではないからです。
それがSNSという文字だけの世界になってしまえばなおさらのことでしょう。
細かいニュアンスや相手の感情が伝わりにくい文字は、食い違う価値観に加えさらに誤解も生みやすくなります。
世界の終わり
「抱きしめたい」も「首絞めたい」も
許してくれると思っていたのに
終わっちゃった世界 終わっちゃった世界
みんながボクを受け入れません
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー