不思議な世界観
公式YouTubeチャンネルには、アルバム「アスター」のリリースに先駆けてこの曲のMVが公開されました。
映像と音楽は「404」の独特な世界観が表現され、メロディと歌詞には不思議なくらいのギャップがあります。
ころんの表現するこの楽曲にはどんな意味が込められているのでしょうか。
明るいメロディとMV
ピコピコとしたポップなサウンドとともに、小さくて可愛らしい宇宙人のシルエットからMVは始まります。
その後も複数の宇宙人の姿やロック調でノリの良いメロディが続き、映像の色使いも全体的にビビット。
次々と変わる背景、現れては消える歌詞の文字など、映像は明るく活発な印象を受けます。
陰の雰囲気を感じさせる歌詞
自分を宇宙人と比喩して、人間である他人に対し挑発的な雰囲気を滲ませるような言葉が並ぶ歌詞です。
それは歌い出しの部分だけにとどまらず、全体的にどこか暗さを感じさせる歌詞が多く出てきます。
この「宇宙人」の思い、訴えかけているものとは一体何なのでしょうか。
トラブルを起こした主人公
主人公はどこにでもいる普通の人間…というわけではありません。
しかし歌詞は誰にでも起こりうる、現代で問題となっているトラブルが描かれていました。
エラーと禁止
404040404 BAN BAN BAN BAN
40404 BAN BAN BAN BAN
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
出だしからなんとも不思議な歌詞です。
数字は主にエラーを指すコードであり、パソコンやスマートフォンで見たことがある人も多いでしょう。
インターネット上で表示されるエラーコードです。
ページが見つからない・アクセスできない場合に「Not found」という単語と共に表示されることもあります。
インターネットを使用する人であれば誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
単語の方は直訳すると「禁止」を意味します。
ネット上やSNSの中で違反行為をした場合にアカウントの停止や剝奪をされることを意味します。
よく「アカウントがBANされる」という形で使われることが多いです。
この時点で歌詞が大分不穏ですが…どんな展開になるのでしょうか。
インターネットの闇
ボク 宇宙人 ボク 宇宙人 人間の痛みがわからない
君は善人? 君は善人? ボクが悪人に見えるかい
共有したい 共有したい 気持ちはブロックされた
隠したい 隠したい 正体を 野次馬達は探っていた
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
主人公は「宇宙人」であり、人とは少し違う感じ方をするようです。
SNSか掲示板で人と交流していたのでしょう。
しかし相手の「痛み」が分からなかったせいでトラブルになってしまいました。
相手は何を嫌がっていたのか、主人公は理解できていません。
相手の気持ちが分からないのは確かに致命的です。
しかもそのトラブルが原因で関係のない人々が集まってきてしまいました。
これはある意味SNSのトラブルをそのまま描いているように思えます。
4行目は恐らく主人公の本名や住所を「特定」しようとしていることを表現しているのでしょう。
主人公がそれを隠そうとしているのは「ネットに個人情報を出すのは危険」なのを認識しているからです。
アカウント停止
BAN BAN BAN
やんなっちゃったな
出典: 404/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー