あと30秒だけ (時間をくれないでしょうか)
その言葉の先が永遠みたいだったな

出典: 明日は日曜日/作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗

今までお互いのことをよく知り合う機会をもつことには抵抗がありました。

それでも、相手を知っていくうちに相手を思いやる気持ちが強くなっていきます。

意見の違いや誤解があっても、関係を続けていく努力ができると信じられるようになりました。

お互いを知るほどに

あなたを知れば知るほど (心のどこかに)
わだかまっていた影が (薄れていくよ)
少しぐらいの行き違いも (乗り越えていけるから)

出典: 明日は日曜日/作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗

そうした自分とは違う環境にいるように思う相手でしたが、転機が訪れます。

きっかけは相手が30秒だけ、と言って私を引き留めたことでした。 この30秒の間に何があったのでしょうか。

そのヒントは「永遠みたいだったな」という言葉に表されています。

ドラマ「初情事まであと1時間」のエンディング主題歌であることも考慮してみましょう。

一線を越える出来事が起こったのではないかと考えられますね。

30秒といいながら、相手とそのまま一緒に長く過ごすことになったのでしょう。

30秒だけ時間が欲しいと伝えたことで、2人は今も一緒にいる恋人同士になれたのです。

そしておそらく、永遠のようにこの先もずっと一緒に過ごしていくと感じています。

30秒時間が欲しいと伝えたその勇気が、現在の2人の関係性に繋がっているのです。

私のことを少しずつ (言葉にできたら)
戸惑いながらでも 笑って聞いてくれる?
そんな予感がして 強く抱き締めた (手放さないように)

出典: 明日は日曜日/作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗

自分のことを話すことで、相手が離れていくかもしれない不安もあります。

それでも、最終的には自分のことを受けいれてくれることを強く願っているのです。

自分の話を戸惑いながらも、重く受け止めすぎずに聞いてくれたら嬉しい。

きっと相手なら自分を受け入れてくれる予感がしています。

手放すとは自分の握っていたものを自由にするということです。

優しい心を持つと感じる相手。

強く抱き締めたのは恋人との関係を繋ぎとめておきたいからでした。

浮足立っている私

(不意に感じる 不安だってある
始まったばかりで浮かれている
2センチくらい浮いた足音
救われてしまいそうで)

出典: 明日は日曜日/作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗

相手との関係がまだ始まったばかりの頃。

恋人のことが好きで、心が浮ついている気がしていました。

「2センチくらい浮いた」という表現から、ほとんど地に足はついていることがうかがえます。

それでも、しっかりと根を張るようには生きられていないと感じるのです。

そうした浮ついて自分をしっかりと持てていない状態が、自分をだめにしてしまうのではという不安があります。

勢い任せだった頃は

勢い任せだったあの頃の私たちは
空気に飲まれるってこと 分かっていてそれでも
止められない衝動に突き動かされ
お互い見ないふりをしていた

出典: 明日は日曜日/作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗

今のような穏やかな関係になる前、主人公と恋人は相手のことを知りたい衝動を止められませんでした。

自分と関わりのない場における相手の立場というのも、SNSなどから見てとることもできます。

誤解や不安が起こってくるのがわかっていても、どうしても気になってそういった情報を見てしまうのです。

お互いそうした不安の素は見ない素振りを見せながら、確認することを止められなかったのでしょう。

自分の知らない相手の姿を知れば、相手に対する見方も変わってしまうことはわかっているのです。

それでもお互いのことを知りたいという強い衝動、執着心を止めることができませんでした。

以前とは変わったけれど

もう数年経つけど (あなたはまだ覚えている?)
あの日交わした言葉今更恥ずかしいな

出典: 明日は日曜日/作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗

そして現在、恋人同士となり永遠のようなはじまりを感じてから数年が経ちます。

今更ながら、あの「30秒だけ」と恋人に引き留められた日に交わした言葉が恥ずかしく感じられます。

数年前に交わした言葉は恥ずかしかったかもしれません。

相手も覚えているかわからないだろう言葉を、主人公はしっかりと覚えているのです。

2人にとって特別な日となったあの日のことは、今も昨日のことのように大事に思いだせるのですね。