「淋しい夜はごめんだ・・・」孤独を歌う歌詞

淋しい夜はごめんだ
淋しい夜はつまんない
淋しい夜は会いたい
淋しい夜は CRY CRY CRY

出典: いいわけ/作詞:つんく 作曲:つんく

何度も繰り返される「淋しい」という言葉。

どうしてこんなにも淋しいのでしょうか?

もし、この歌があのドラマのように「不倫の恋」を描いているのなら淋しいのも頷けます。

会いたいのに、会えない。

家族と過ごしていても心は別の人を求めて泣いているのかもしれませんね。

しかし、歌詞を読み進むとどうやらこの歌詞で「淋しい」と言っているのは不倫の恋に悩む大人ではないようです。

好きになった相手に逃げられた?!

こんな女は二度といないと
夢中でほれた ほれまくった女に
逃げられたりした

出典: いいわけ/作詞:つんく 作曲:つんく

大人は狡いし、基本的に自分が傷つかないように逃げ道を用意した恋愛をします。

ところが、この歌詞では「夢中でほれた ほれまくった」とありますから全身全霊をかけて一人の女を愛したのでしょう。

そして、その女はつれなく逃げていってしまった。

こんな愚かなことが出来るのは若者でしょうね。

そう考えると「いいわけ」は若者の孤独を歌った歌のように思えてきます。

ところで、つんくの書く歌詞はよく女性を「」と表現しています。

この「女」という響き、生々しくて良いと思いませんか?

つんくの書く歌詞に登場する「女」は気まぐれで、身勝手、それでいて魅力的な存在。

もしかしたら、そんな「女」はつんくの好きなタイプを反映させているのかもしれませんね。

男の強がり

僕がいなくなりゃ 誰か泣くかな
寝る前 たまに こんなバカな事とか
考えたりした

だます方より だまされりゃいい
なんてウソかな ああ

出典: いいわけ/作詞:つんく 作曲:つんく

淋しくてたまらない弱り切った心はついバカなことを考えてしまいます。

そして、傷ついた心を少しでも楽にするために自分に言い聞かせるのです。

「まあ、いいじゃないか。人をだますくらいなら、だまされて傷ついた方がましだよ。」と。

若さゆえの失敗

バイトでためた 貯金はたいて
偶然ほれた 遊びなれた女に
服 買ったりした

出典: いいわけ/作詞:つんく作曲:つんく

こんなことをしてしまうのも若さゆえでしょう。

相手の女性が「遊びなれた女」だと見抜けなかったのが失敗です。

こんな失敗も乗り越えていつか素敵な恋愛をして欲しいとこの歌詞を見ると思わずエールを送りたくなってしまいます。

傷ついた心は今度はいいわけを探し始める

あいつみたいな 顔に生まれりゃ
きっと楽しい 人生のはずなんて
考えたりした

いい男には 勝てないなんて
いいわけだよね ああ

出典: いいわけ/作詞:つんく作曲:つんく

男の人でもこんな風に思うことあるんですね。

筆者は女性ですが、若い頃は恋愛がうまくいかないとすぐこんな風にいじけていました。

自分の人を見る目のなさや愚かさを棚に上げて「生まれつき美人だったらこんな想いしなくてすんだのに!」といいわけばかりしていましたね。

それでもカッコつけたいのが男?

男なら 負けてやれよ
女なら 感じろ
男ならカッコつけろ
女なら 見ぬけよ

出典: いいわけ/作詞:つんく作曲:つんく