「so what」は直訳すると「だから何?」です。
ここでは「そんなのたいしたことない」や「それがどうした」といったニュアンスになるでしょう。
ヒーローみたいに特殊な能力はないけど、それがどうした。
そんなものより「自分らしさ」の方が大切だろう。と歌われています。
特別な力がなくても、自由に自分らしく。ナンバーワンよりオンリーワン、というわけです。
この何色にも染まらない「自分らしさ」というのがこの曲の大きなテーマになっていきます。
周りに流されない
自分は自分
街角街灯 すれ違う人 誰も興味ない
自分は自分 他人(ヒト)は他人(ヒト)
それでいんじゃない?
スキャンダルやトレンドも特に興味ない
好きなように生きていたいだけ
出典: So What/作詞:KENNY 作曲:SPiCYSOL
他人が欲しがるものを欲しがってしまったり、他人の噂話に熱をあげたり。
他人の影響で自分の生き方を決めてしまっていることは決して珍しいことではないでしょう。
でもそれで良いのでしょうか?
SPiCYSOLは周りに流されない、自分は自分だという強い心を示します。
孤独も味方に
合わせる気もないし
髪を染める気もないし
みんな同じように見えているってのが内心
孤独も時にいい味
暇人が生み出すimagine
ありのままでいい
出典: So What/作詞:KENNY 作曲:SPiCYSOL
流行りに合わせる必要も多人数に合わせる必要もありません。
そんなことをしていたら個性が無くなり、みんな同じようになってしまいます。
自分らしく自由に生きた結果、孤立してしまっても構いません。
孤独もまた個性です。
1人もの想いにふけり、そこから生まれるものもあります。
KENNYにとってはそれが音楽なのでしょう。
周りに流されず自分らしく、あるがままに歌った歌がSPiCYSOLにはたくさんあります。
気負い過ぎないスタンスで
真面目すぎるとダメ
考えすぎて やりすぎて ミスる時もある
無駄な時間 使わされて 苛立つ時もある
それを招いてるのは自分なのも分かる
真面目すぎはすぐにキャパがオーバー
出典: So What/作詞:KENNY 作曲:SPiCYSOL
自分らしく自分の信じる道を行く。
誰か他人がすでに歩いた道ではないので、道しるべはありません。
自分で、1人で考えて進むしかないのです。
だからといって考えすぎてもダメだ、とKENNYは歌います。
考えすぎてしまい結局上手くいかず、時間を無駄にしたことにイライラしてしまう。
そんなのは「自分らしい」とはいえません。
自分らしく生きようと考えすぎて、自分らしさを見失ってしまっては本末転倒です。
自分自身と向き合うことはもちろん大切なこと。
だけど真面目すぎてもダメだ、というのです。
それでは「自分らしさ」とはどうすれば手に入るのでしょうか。
ほどほどに
ほどほどでもいいし
Tシャツ+デニムでいいし
何を着たって結局は誰が着てるかが肝心
失敗も時にいい味
暇人が生み出すimagine
ありのままでいい
出典: So What/作詞:KENNY 作曲:SPiCYSOL
それはほどほどに、自由で気楽なスタンスでいいようです。
「自分らしさ」とはありのままの自分から滲み出るもの。
「自分らしく」と気負いすぎると、それはそれで「ありのまま」から遠ざかってしまいます。
周りに流されず、そして自分も気負いすぎず、ほどほどにありのままでいることが大切です。
別に自分らしさを求めて他人が着ていない服を着よう、と個性的で奇抜な格好をする必要はありません。
自分がありのままでいられる自然体な格好でいいのです。
それが「自分らしい」姿なら、どんなに飾らない服でも似合って見えるでしょう。
個性的に、個性的に、と考えることは決して個性ではありません。
「他人と被らない格好」と気負っている時点で、それは他人に流されているのと同じでしょう。
人がそれぞれ自然体で、ありのままでいることこそが個性なのです。
自分なりのヒーローに
「他人と違う=自分らしさ」ではないのです。
「みんなが黒だからおれは白」は決して自分らしい色とはいえません。
自分らしい色は自然体でありのままの自分から滲み出てくるもの。
自分らしくいよう、と気負いすぎても見失ってしまいます。
誰よりも自由に、自然体でありのままの自分でいることが大切なのです。
スーパーヒーローのように特別な力がなくても、人にはそれぞれ「自分らしさ」があります。
その本当の個性を手にした人にはスーパーヒーローに負けないカッコ良さがあるでしょう。
SPiCYSOLの音楽にはそんな自然体のカッコ良さが詰まっているのです。