この歌詞からは、強がっているオオカミの姿が思い浮かんできます。
大切な人を失い、再び孤独になってしまったオオカミ。
彼女と生きたいと願うんじゃなかった。僕は1匹でも生きていける。
孤独は僕の味方なんだ。そんなオオカミの強がりが聞こえてくるようです。
1匹で生きてきたオオカミにとって、孤独は当たり前のものでした。
それどころか、孤独だと感じたこともないのでしょう。
しかし白いオオカミと出会い、誰かと一緒にいる幸せを知るのです。
誰かがそばにいる幸せを知ったオオカミは、初めて孤独を知ります。
オオカミは強がりを言うことで、孤独を紛らわしているのでしょう。
あなたと生きたい
冒頭の歌詞には、すべてを諦めたオオカミの姿が描かれていました。
しかし心のどこかではまだ、諦めきれていない部分もあったのでしょう。
そうです。一度持った夢や希望は簡単に諦めることなんてできません。
また同じように、辛い結果が待ち受けている場合もあります。
でも、その先には明るい未来が待っていると信じたくなってしまうのです。
一緒に答えを見つけよう
正解はまだ分からないまま
綺麗な花の方へと 答え合わせの旅路を
出典: Answer/作詞:川崎鷹也 作曲:川崎鷹也
人生において、何が正解で何が間違いなのか、簡単に決める事はできません。
オオカミは白いオオカミと共に、正解を探す旅へ出ます。
花の咲く丘へ辿り着いた時、正解が分かるだろう。
この歌詞から、オオカミがそう考えていたのではないかと推察することができます。
先ほど、オオカミは殺し屋という仕事に不満を持っているのではと述べました。
そのことは、この歌詞からもよく分かります。
自分の生き方に納得がいっているのなら、正解を求めようとはしないはずです。
殺し屋として生きる日々に疑問を持ったから、正解を探しに行こうと考えたのでしょう。
あなたが望むのなら
あなたの望む方へ
共に行こうか 脚がちぎれようとも
どこまででも
出典: Answer/作詞:川崎鷹也 作曲:川崎鷹也
オオカミの足は地面に縛り付けられており、動かすことができません。
しかしその足をちぎってでも、白いオオカミが行きたいと願った花の咲く丘へ行きたい。
この歌詞には、そんなオオカミの想いが込められていると考えることができます。
白いオオカミはもういません。
でもこの歌詞の2行目に「共に」というワードがあります。
それは、いなくなってもずっとそばにいるように感じているからでしょう。
僕は間違っていた?
夢を描いたんだ僕は 見えない未来の先に
雲の切れ間から覗く
月明かりに問いかけた僕の愚かさを
出典: Answer/作詞:川崎鷹也 作曲:川崎鷹也
オオカミが白いオオカミと一緒に生きたいと願わなければ、白いオオカミはそばにいたのでしょうか?
冒頭の歌詞に続き、この歌詞からもオオカミの悲しみや絶望が伝わってきます。
ただ一緒にいたかっただけなのに、それは間違いだったの?
僕と出会わなければ、あなたは今も生きていたのかな。
白いオオカミのことを想いながら、オオカミは自分を責めていたのかもしれません。
月明かりに問うオオカミの姿に、胸が締め付けられます。
あなたと一緒に未来を
あなたと2人手を繋いで歩けたら
これまでのこと無かったことに
できるだろうか 過去も今も捨てて
出典: Answer/作詞:川崎鷹也 作曲:川崎鷹也
未来は1人でも描くことができます。でも、1人よりも2人で未来を描く方が楽しいです。
途中、いろんな困難が待ち受けているかもしれません。
1人でその困難に立ち向かうのは大変ですが、2人なら上手く切り抜けることができるでしょう。
オオカミも白いオオカミと一緒に未来を描こうとしていました。
この歌詞から、オオカミが今までの人生をリセットしたいと考えていることが分かります。
過去は変えることも、忘れることもできません。
しかし、オオカミはそれでも過去を無かったことにしたいのでしょう。
オオカミはとても優しい性格の持ち主だったのではないかと考えることができます。
優しいからこそ、他者の命を奪うことに抵抗を感じていたのでしょう。