ふたりという形

当たり前ですが、夫婦はふたりで構成されています。

人間は誰もひとりで生まれ、ひとりでこの世を去って行きます。

だから人間とは孤独なものだとする考え方を目にすることもあるでしょう。

二輪草という花はひとつの太い茎から別れ、それぞれの花を咲かせます。

人間の夫婦はそもそも別に生まれてきてはいますが、途中でひとつに結ばれます。

二輪草と人間の夫婦の形は根本の部分で逆ではあります。

しかしながら、ふたつでひとつであるという意味で同じです。

「ふたり」という元は「ふたつ」の個体を、一枝の二輪草と言い切っています。

よって、夫婦は離れるものではない、離れることはできない。

そんな強い縁をお互いに感じあっていることが描かれています。

結婚式ソング

二輪草は結婚式ソングとしても上位にランキングされる曲です。

結婚式にそぐわない曲が多い演歌としては珍しいといえます。

結婚式でこの歌が歌われるとき、どんな思いが込められているのでしょうか。

ひとつは夫婦は特別な縁で結ばれているということでしょう。

別に生まれたふたりが、一心同体に生きていくとはミラクルにほかなりません。

夫婦には時空間を越えた深い縁があるといえます。

もうひとつこの歌に込められた思いは、長く添うことの意味ではないでしょうか。

夫婦という関係は場合によっては解消することも可能です。

しかしながら、この二輪草のように根元がひとつであるならば生きながら離れることは不可能です。

風が吹こうと、雨が降ろうと、支えあいながら懸命にふたりで生きるしかない形です。

特別な縁で結ばれたふたりだからこそ、何があろうとふたりで一緒に乗り越えて欲しい。

この歌が結婚式で歌われるときにはそんな思いが込められているのではないでしょうか。

二輪草の世界

川中美幸の歌う夫婦演歌、二輪草についてみてきましたがいかがでしたでしょうか。

ひとつの茎から枝分かれし二輪の花を咲かせる二輪草。

仲の良い夫婦の象徴に感じます。

また、その反面で根元を同じくするふたつの花の様は、何があろうと離れることのない縁

運命共同体のような感じを受けます。

この歌は長年愛され、結婚式などでも歌われ続けています。

そのわけは良い意味でも悪い意味も離れられない夫婦の因縁が歌われているからではないでしょうか。

別の人格のふたりが長い生涯をともにするというのは、並大抵のことではありません。

お互いの運命を背負いあい共に生きるのが夫婦です。

つらいこともたくさんあるけれど、それ以上にしあわせなこともあるよ。

川中演歌、二輪草はそんなことを教えてくれているようです。

二輪草を聞きながら大切なひとに巡り合えともに生きられるしあわせをしみじみと感じてみてください。

二輪草と同じく、夫婦演歌の決定版として結婚式ソングにも選ばれています。

「ふたり酒」は夫婦愛、幸せ演歌を歌う川中美幸の出世作といわれます。しみじみとした男と女の深い愛情が胸にせまる一曲です。「ふたり酒」にはどんな男の本音が組み込まれているのでしょうか。紅白歌合戦では何度も歌われ、カラオケなどでも愛唱される「ふたり酒」の歌詞について解説します。

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