きっと恐れも不安もあったと思います。
しかし、未来へ続く希望のために、愛と勇気を携えて旅立っていったのです。
ときは はやく すぎる ひかる ほしは きえる
だから きみは いくんだ ほほえんで
出典: アンパンマンのマーチ/作詞:やなせたかし 作曲:三木たかし
人は生きていたらいつか必ず人生を終えるものです。
それを特攻隊員たちは本当の意味で理解していました。
そうだ うれしいんだ いきる よろこび
たとえ どんな てきが あいてでも
ああ アンパンマン やさしい きみは
いけ! みんなの ゆめ まもるため
出典: アンパンマンのマーチ/作詞:やなせたかし 作曲:三木たかし
最後は具体的に敵を登場させることでまさに特攻の瞬間を想像させる歌詞になっています。
みんなを守るために立ち向かったからこそ、彼らは生きることの尊さや喜びをより強く感じていたのではないでしょうか。
さいごに
私たちはすでにアンパンマンの世界観を知っています。
そこにはアンパンマンというヒーローがいて、バイキンマンという敵がいます。
1話毎に話は完結し、一度は負けそうになっても顔を交換して復活し、必ず仲間を守るのがアンパンマンなのです。
その予定調和はすでに頭に、そして、体に刷り込まれているので、アンパンマンのマーチを聴いても、それはアンパンマンの世界を抜け出しません。
アニメとセットであることを意識した、よく出来た音楽ではないでしょうか。
しかし、新しい情報が入ってくるだけで全くもって新しい物語が展開されていきます。
曲だけでなくアンパンマンの絵本からもっと紐解いていきたいと思わせてくれる歌詞でした。
あくまで弟さんを特攻隊員と仮定した歌詞解説ではありましたが、絵本作家としての才能だけでなく、夢を与える詞を綴る作詞家としての才能も余すことなく発揮し、弟の元へと旅立っていったやなせたかしには脱帽です。
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