ここからは憎悪の対象を警官として罵倒しています。
酷い経験はまた生きるための強いエネルギーにもなっているようですね。
俺の洋服や心を汚すのは食べ物だけなく血の意味もあり許せないことがよくわかります。
ブランドの服を強調しているのは虚栄心もあるのでしょう。
お前らにとって俺はすでに手の届かない存在だと言いたげですね。
Head shots, nigga, fuck your vest
Fuck the pigs, no pork on my fork
Peace, God, 'cause you know a nigga just went
頭を撃ってやる、お前のベストを汚してやるよ
俺はフォークで豚なんか食わないぞ
神よ平和のために、彼らが行くべき所を諭してください
出典: H.A.M/作詞:Shawn Carter,Kanye West,Lexus Lewis 作曲:Shawn Carter,Kanye West,Lexus Lewis
豚を食べないのは宗教上の意味もあるようですが警官を豚野郎と皮肉っています。
復襲の意味も込めて、お前の衣服も血で汚してやるよ言っています。
信仰心もとても厚いと言われていますね。
「行く」というのは物事が進行するだけでなく「死ぬ」とか崩壊する意味もあります。
地獄へ落としてやりたいという気持ちがあるのでしょう。
「H.A.M」の意味~絶対的王者への道
I'm about to go H·A·M
Hard as a motherfucker, let these niggas know who I am
Vivat rex in homine
俺はH.A.Mに行く
俺が誰だか知ってるか
俺を褒めたたえよ
出典: H.A.M/作詞:Shawn Carter,Kanye West,Lexus Lewis 作曲:Shawn Carter,Kanye West,Lexus Lewis
このパートは2人が交互に歌っています。
強調したい部分でもあるようです。
ここで主題である「H.A.M」の意味を解説します。
元々はスラングで最低の野郎のことを「M…F…」と言っていたことに関係があるのです。
そして「Hard …」が付くことで「H.A.M」となりこれ以上の凄い奴はいないという意味に変わっていきます。
また最高の地位というのが玉座のあるところです。
ですがもっと高い地位にある「神」に対する憧れもあると言われています。
最後にはラテン語で頑張っている自分を褒めて欲しいというフレーズの繰り返しで終わりです。
大人のジョークだとわかっていても駄々っ子のようにも思えてキュートな感じもしますね。
全体を通して見てみますと女性の話はネガティブなニュアンスのものもありました。
仲間とのしがらみにも骨を折っているようでしたがラップの遊びの要素としては面白いのかもしれません。
Kanye WestがJay-Zのことをジガーと言って一緒に「H.A.M」に行くんだといっていましたね。
通常のラップバトルと違いお互いを鼓舞していくところが高揚感があり楽しめるポイントでした。
ブラックパワー
元来本場のラップとというのはスラム街で育ったストリートチルドレンの喧嘩から発生したと言われています。
そのようなことを防ぐために、ある一定の規則を作り言葉のバトルをさせるようになったのです。
子供達は着る服も買ってもらえないような状況でしたので、ダブダブの大人の服を着て対戦していました。
そのことがやがてかっこいいと思われるれるファッションになっていったのです。
そしてラップは相手をやり負かすだけでなく、音楽のセンスなども評価の対象になっていきました。
死と背中合わせのような環境で育った子供達のなかには音楽の世界で成功した人も多いです。
そのような状況下での成功者ではブルックリン育ちのJay-Zはその筆頭と言えるでしょう。
Kanye Westに関していえば幼い時に両親が離婚をしていますが美大に通うなど恵まれていた面がありました。
そして2人の関係はというとJay-Zが最初にKanye Westを見出しプロデュースしたことに始まります。
このようなこともあり育ちや性格も違う2人のコラボアルバムは思いの外、素晴らしい仕上がりになりました。
H.A.Mという言葉もこの曲をきっかけに流行るようになったそうです。
人気のラッパーの曲
Drake-Hotling Bling
Lil Wayne-John ft. Rick Ross
OTOKAKE関連記事
BIGBANG「BAD BOY」の歌詞和訳が知りたい!アルバム目次あり - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
今日本のみならず世界中で大人気のK-POPアーティスト「BIGBANG」。彼らが作り上げる世界感は、数多くの人々を魅了させます。今回はそんなBIGBANGの曲である「BAD BOY」についてお話ししていきます。