向井太一【Savage】歌詞の意味を徹底解説!まだ見ぬ先に何がある?今夜にサヨナラする理由を考察の画像

ネガティブな感情というのは、その衝撃が大きいほど、なかなか忘れられないものです。

何日、何週間、何か月、何年…と気がつけばおそろしい年月のあいだ引きずることさえあります。

何度も記憶を繰り返し思い出していると、今・現在ではなく過去に生きることになるでしょう。

精神衛生上はよろしくありませんね。

太陽と月とともに毎日生まれ変わり、今日のことは明日に持ち越さないのが楽かもしれません。

音楽への愛が活力に!

この愛とは?

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人は時にはずっと
信じていたものも
疑ってみたり
ふと言い訳にしたりするけど
忘れがちになってる
この愛はいつだって
変わらずにずっと
僕のそばにいてくれる

出典: Savage/作詞:Taichi Mukai 作曲:Taichi Mukai・CELSIOR COUPE

2番の歌詞で「闇に差し込んだ光が何だったのか?」が明らかになります。

それは音楽に対する愛です。

向井さんの場合、落ち込む原因も元気の源も音楽なのでしょう。

音楽を作り続けて壁にぶち当たりどん底に沈んでも、音楽を嫌いになることはないようです。

どんなときも離れず寄り添ってくれる音楽に対して、むしろ愛情が深まっていると解釈できます。

自分を見つめた結果

向井太一【Savage】歌詞の意味を徹底解説!まだ見ぬ先に何がある?今夜にサヨナラする理由を考察の画像

怖さや 寂しさも
すべてが 僕に変わる

出典: Savage/作詞:Taichi Mukai 作曲:Taichi Mukai・CELSIOR COUPE

手練れの向井さんでも、思うように曲が作れないときは恐怖や孤独すら感じたかもしれません。

ただ、結局、音楽が好きで仕方がない自分がいることに気がつきました。

そのおかげでネガティブな感情にとらわれている自分自身を俯瞰できるようになったのでしょう。

負の感情さえも、音楽を作る向井さんのパワーに変わっていく。そんな瞬間が描かれています。

まだ見ぬ先にあるもの

自分らしさを大切に

向井太一【Savage】歌詞の意味を徹底解説!まだ見ぬ先に何がある?今夜にサヨナラする理由を考察の画像

世界には 僕なんかの
代わりなど いくらでもいるけど
だからこそ 僕でいること
それだけは 譲れないよ

出典: Savage/作詞:Taichi Mukai 作曲:Taichi Mukai・CELSIOR COUPE

ここから3番です。

向井さんが悩みつつ愛してやまない音楽の世界はとくに、生存競争が激しいかもしれません。

リスナーは自分の聴きたいように好きな曲を選んで聴くものです。

今日ファンでいてくれた人が、この先ずっと同じように曲を聴き続けてくれるとは限りません。

ミュージシャンではなくても、仕事や日常のさまざまな場面で、誰かに負けることがあります。

代わりがきくという事実を目の当たりにして、言いようのない孤独を感じることもあるでしょう。

そのまま負の感情に飲み込まれてしまうと、かなりヤバイですね。

そんなときに優しく寄り添ってくれるのが向井さんの音楽かもしれません。

音楽を作るという立場ではなくても、音楽を聴くという愛し方もできます。

この音楽愛さえあれば、負の感情もいつか自分の糧になると信じられるのではないでしょうか。

そして、沈み込んだ自分をどうにか客観視できた頃には涙も乾いているかもしれません。

それでも自分らしく生きることが大切!と強く思うこと。これが向井さんのメッセージでしょう。

タイトル「Savage」は「野生の・野蛮な・残酷な」を意味する形容詞です。

さらにスラングで「ヤバイ・イケてる」といった意味でも使われます。

どのような生活をしていても、生き残りをかけて生き抜かなければいけない時代かもしれません。

ヤバイ(危ない)状態でもヤバイ(イケてる)と信じて、自分を見失わないようにしたいですね。

ポジティブなパワーに変換

サヨナラ 今夜 ここから
まだいけるなら
サヨナラ 今夜 ここから
まだ見ぬ先へ
to the left to the right
from the back
and we can't stop
サヨナラ 今夜 ここから
まだいけるから

出典: Savage/作詞:Taichi Mukai 作曲:Taichi Mukai・CELSIOR COUPE

1番・2番で繰り返されたサビは、3番になって少し歌詞が変わります。

「過去にとらわれない」と自分に言い聞かせる行為は一見ポジティブです。

ただ「~ない」と否定形が入っているので、完全には過去から解放されていないかもしれません。

まだ「とらわれないようにしよう!」と考えている時点で、過去を意識しているということです。

1番・2番のサビにはこうした「否定形混じりのポジティブ状態」の歌詞が混ざっていました。

しかし、負の感情を吐き出して、自分を見つめ直し、愛に気づいたことで前向きに復活しました。

3番のサビでは、今という現在地からこれからの未来へ、ポジティブなパワーを飛ばしています。

向井さんの思い描く将来にあるものは、やっぱり音楽でしょう。

過去・現在・未来…向井さんのそばにはずっと音楽が寄り添うわけです。

これこそが愛!

音楽を作る側だけでなく、音楽を聴くことを愛するあなたも、音楽とともに生きられるといいですね。