望むなら空想 寂れた嘘
叶うならもっと 聞かせて
出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ
空想でも嘘でも良いから、もっとLeiaの声を聞かせてほしいという気持ちのようです。
彼女の声であれば、紡ぐ言葉が現実や真実である必要はありません。
空想や嘘でも良いとすら思っています。
しかしながらこの思いが、主人公の苦しさをより一層強くさせているのかもしれません。
そして、このセクションは1番のサビに向かって盛り上がる部分です。
曲のアレンジと歌詞の相乗効果で、主人公のLeiaに対するサビの強い想いも盛り上げています。
変わりゆく存在の求め方
心から溢れてた 愛しさをちりばめて
君の声に重ねた 恍惚は遥か
形あるものならば
崩れゆくものならば
この両目は要らない 僕を包んで
Leia…
出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ
1番のサビで特徴的なのが、Leiaに対する「存在の求め方の変化」です。
先程までは声を聞きたいと求めていましたが、今度は温もりを求めるようになりました。
主人公は心の中にいるLeiaと幸せになる想像をしていたのかもしれません。
しかし、それが叶うにはあまりにも存在が遠かったのでしょう。
そして、今この状況は時の流れと共に崩壊していきます。
もう目で見られなくなるのであれば、せめて肌だけでも存在を感じていたい。
温もりを感じたい、という切実な気持ちを強く感じさせるようです。
冒頭の「灰色」との違い
Leiaに対しての呼びかけ
終末のない幻想は 悲しく笑った
「なんて呼べばいいんだろう」
響く言葉は灰色
出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ
ここでも1行目の「幻想」をLeiaのこととして表現しているのでしょう。
「君」ではなく終末のない幻想としているので過去のことを回想しているように思えます。
そして悲しさと笑いは、本来相容れない感情です。
相容れない感情を一緒にすることで、より一層切なさを引き出しています。
2行目のセリフは、主人公がLeiaに対してどのように声をかけるべきなのか迷っているのではないでしょうか。
主人公がLeiaにかけるべき言葉を「灰色」と表現しているのです。
この色を使うことによって、言葉の響かなさを指しているようにも感じます。
1番と2番の灰色
1番と2番での灰色の意味は無気力さや憂鬱さを表現している点で同じといえるでしょう。
1番は過去のLeiaに触れた気がしたけれども、実際は違って未来に無気力さや憂鬱さなどを感じている表現です。
過去から今、未来へと一連の時の流れを説明しているように思えます。
一方で、2番の灰色は主人公がLeiaに対してかけた言葉を灰色と表現し、すべて過去のことではないでしょうか。
そして主人公は、その灰色の言葉でLeiaを傷つけてしまったのかもしれません。
絶望を感じる
永遠はそっと 息をとめて
僕を置いてった 絶望へと
出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ
かつて一緒にいた時間がずっと続くと思っていたのに、実際は続かなかったことを表現しています。
1人になった主人公は絶望を感じずにはいられなかったのでしょう。
主人公の言葉がLeiaを傷つけたのであれば、絶望を感じる理由の説得力が高まるのではないでしょうか。