「Leia」の意味とは

タイトルの「Leia」は、まず聞き覚えのない単語ではないでしょうか。

この単語はゆよゆっぺが「嘘の女の子」「ハッタリでできた女の子」という意味であると公表しています。

実はこの単語、嘘を意味するLieを変形させた造語です。

PVを観てもわかるように、主人公の男の子の目線で「Leia」に対しての気持ちを歌っていると感じられます。

そのためか、曲中に「Leia」を表現しているような別の言葉が鏤められています。

その言葉とは「君」「幻想」の2つです。

前者は主人公の願いや祈り。

後者は過去の出来事や回想のように読み取ることもできます。

ずっと「君」を求めている

君の声を聞かせて 澱む心を祓って
偽りのキャンバスを 
塗りつぶしてくんだ 今日も

出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ

冒頭で登場する「君」とはタイトルにもなっている女の子「Leia」のことでしょう。

一行目は主人公の心の叫びを表現しているように思えます。

「声を聞きたい」ということは、すでに主人公の側に「Leia」は存在していないという可能性が高いです。

そして、キャンバスを現実に見立てて否定するように塗りつぶしていく…。

「Leia」のいない現実を嘘だと信じたい主人公が、その現実を否定しているように感じられます。

主人公はLeiaがいないことを受け入れられずに苦しんでいるのでしょう。

最後の「今日も」という言葉が、ずっと苦しんでいることを強めています。

「灰色」という色の意味

灰色のイメージ

終末のない幻想に 触れた気がした
「なんて呼べばいいんだろう」 
変わらない温度 微笑が内臓を 
食いつぶす前に 今日を閉じ込めたよ 
馳せる未来は灰色

出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ

灰色は白と黒の間にある色、つまり中間色です。

明るければ上品さ穏やかさといったポジティブなイメージを感じます。

ですが一方で、暗ければ迷い憂鬱さなどのネガティブなイメージを感じさせる色です。

「Leia」の歌詞に登場する「灰色」は、どちらの意味を持つのでしょうか。

恐らく曲調とも相まって、ネガティブな印象を受ける人が多いと思われます。

「Leia」曲中での灰色の意味とは

このセクションの最後の部分で使われている「灰色」という言葉。

この曲の雰囲気を左右する重要な部分ではないでしょうか。

なぜならこのセクションだけ「Leia」の表現方法が「君」ではなく、「幻想」になっているからです。

あえて、表現方法を変えているということは何かを意味しています。

Leiaの曲中での灰色の意味を読み取るために、灰色の前の歌詞を遡ってみましょう。

触れた気がしたのに、温もりを感じられなかった。

Leiaが現実に存在しないという事実を受け入れられず、主人公は自分の感情を押し込めました。

ここだけ過去の表現になっていることから、回想していることを表現しているようです。

その上で、未来を灰色で表現し無気力さや憂鬱さを意味しているのではないでしょうか。

灰色のもう一つの意味

灰色は白と黒が混ざり合った色です。

白と黒はどちらも「色がない」と捉えることもできるのではないでしょうか。

この2色の中間色である灰色もまたしかりです。

主人公が馳せている未来に色がないのであれば、単なる灰色よりもネガティブさが強まる気がします。

灰色という色よりも、「色がない」という意味で歌詞を捉えることで冷酷な印象を持たせているのでしょう。

声が聞けるなら何だって良い