針の音が止まれば
この世界は終わるよ
願うだけの言葉は
意味をもたなかった
もう少しだけ笑って
もう少しだけ祈って
聞こえないならもういっそ
僕を殺してよ
出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ
1行目の「音」は時計か何かの音でしょう。
時計の針の音が聞こえなくなれば、主人公の世界は止まります。
これは死を意味しているのでしょうか。
ずっとLeiaの声を聞きたい、温もりを感じたいと願ってきた主人公。
その願いは叶わず、何の意味もなかったと思い始めました。
笑顔を見たいからもう少しだけ願っても、その祈りが届くことはまずないのです。
それなら、「自分自身が死んでしまった方が良いのでは」と感じたのではないでしょうか。
理由
ここでの「殺して」というお願いの意味は2つあるでしょう。
1つはLeiaを側で感じられないことが苦しいから、殺して欲しいという意味です。
この意味で解釈するのであれば、Leiaは既に死んでしまっているのかもしれません。
ですので、声や温もりを感じられないのでしょう。
もう一つの意味は、「許し」です。
もし主人公がLeiaを傷つけたことがあるのならば、殺してもらうことで許されると感じたのではないでしょうか。
祈っても願っても、Leiaの声は返ってきません。
主人公は自分が殺されてもいいから、許して欲しいと解釈することもできます。
最後の願い
曲の全てが凝縮
君の声を聞かせて 澱む心を祓って
偽りのキャンバスを 君と葬るんだ
君と僕の証を 残す術がないなら
温もりを焼きつけて 僕を殺して
Leia…
出典: Leia/作詞:ゆよゆっぺ 作曲:ゆよゆっぺ
最後のセクションに、この曲の全てが凝縮されています。
今まで主人公はLeiaが存在しないことを受け入れられませんでした。
もしくは、許しを受けられなかったようです。
どちらの意味でも、主人公は苦しみから解放されるために叫んでいるのでしょう。
Leiaがいない現実をLeiaと共に葬るとは、Leiaと一緒に生きた日々を無かったことにしたいようです。
その根拠が次の歌詞にあります。
主人公とLeiaが一緒にいた証、もしくは許された証は証明することができません。
むしろそもそも無かったことにすれば、苦しむことはないと思いたいのはないでしょうか。
頭サビの違い
最後のサビで特徴的なのが、頭サビと同じ歌詞から始まることです。
頭サビでは偽りのキャンバスを塗りつぶしていました。
これは、Leiaのいない現実を否定しているという表現ではないでしょうか。
頭サビと最後のサビでは、「塗りつぶす」から「葬る」へと変化しています。
「葬る」とは埋葬するなどの意味以外にも「存在を忘れさせる」という意味があるようです。
「塗りつぶす」という表現は、元々あるものを違うもので重ねて見えなくするという意味合いが近いでしょう。
一方で「葬る」になると、元々あるものを抹消するという意味合いの方が近いのではないでしょうか。
主人公の心の叫びがそれだけ強く、辛さを表していると感じます。
灰色の世界で
「Leia」の歌詞について解説しました。
灰色という色は、時に死や命を想起させます。
主人公はLeiaという人物を愛していましたが、彼女は現時点で側にいません。
もうこの世を去ったのか、どこかへ行ってしまったのかは歌詞からでは読み取れませんでした。
もしかしたら、ゆよゆっぺさんのいう通り「存在しない筈の存在」なのかもしれません。
少なくとも、その事実によって主人公の心は灰色に染まっているのが分かります。
「灰色」という色によって、切ない心情がこれでもかと伝わってくる歌詞といえるでしょう。
【ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト/BABYMETAL】歌詞を解説!アゲぽよパジャマパーティーを開催♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
BABYMETALの「 ヘドバンギャー!!」収録曲である「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」。真夜中にパーティーを開催するウキウキした気持ちを歌っている楽曲です。ユーモアも交えながら歌われる楽しい歌詞を解説していきます。
音楽クリエイターとして注目を集めるゆよゆっぺさん。
BABYMETALの「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」の編曲にも携わっています。
タイトルの通り、ポップで楽しい一曲!
「Leia」とは全く違うゆよゆっぺさんの手掛けた曲をお楽しみくださいね。
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