中村雅俊のデビューシングル
1974年に発表
『ふれあい』は中村雅俊さんのデビューシングルです。
発表は1974年。
この曲はテレビドラマ「われら青春!」の劇中歌としても有名ですね。
『ふれあい』を聴くと「われら青春!」の1シーンを思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか?
さて、今回は『ふれあい』の歌詞を中心に解説します。
また、タイトルが意味する「ふれあい」についても考えていきたいと思います。
まず、この曲が「われら青春!」でどのように使われていたのか見てみましょう。
「われら青春!」は学園ドラマ
中村雅俊さんは教師役で出演
「われら青春!」は学園ドラマです。
それと同時にスポーツについてのドラマでもあります。
このドラマで取り扱っているスポーツはラグビー。
学生たちが、日々の勉強やスポーツと関わり挫折しながらも成長していく、というのがテーマです。
中村雅俊さんは教師役で出演。
『ふれあい』はこのドラマの劇中歌である、と当記事「1974年に発表」内で前述しました。
それではこの曲が「われら青春!」の、どのようなシーンで流れていたのか紹介します。
中村扮する沖田先生が下宿のベランダで弾き語り
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ふれあい_(曲)
上の引用にある通り、中村雅俊さん扮する沖田先生が下宿先のベランダで弾き語りする。
そのシーンで『ふれあい』は流れていたのですね。
沖田先生は毎日学校で学生たちと「ふれあい」、下宿先に帰り、その感慨を歌にしていたのでしょう。
「われら青春!」で成長するのは学生たちばかりでなく、沖田先生も成長しているのです。
次は『ふれあい』というタイトルの意味を考えてみます。
『ふれあい』を聴くと気づくこと
「ふれあい」とは日常的なコミュニケーション
「ふれあい」が意味するもの。
それは文字通り「ふれあう」ことで得るコミュニケーションです。
人は一人で生きていけません。
常に他人と関わって生きています。
そのなかでも「ふれあい」という行為は、お互いを高めあう行為。
高めあうといってもそれほど大げさではありません。
例えば通勤時、近所の知り合いと会ったときに「おはよう」と声をかける。
帰宅時、隣の奥さんにあいさつする。
コンビニエンスストアに入り、会計を済ませる際に少し頭を下げる。
こういった日常的なことが「ふれあい」なのです。
また、「ふれあう」という行為は、人間だけのものではありません。
庭に咲いている花に水をやる。
飼い犬と散歩する。
こういう、動植物とコミュニケーションする行為も、すべて「ふれあい」に含まれると思います。
さて、『ふれあい』のなかでの「ふれあい」は、主に恋愛に関するもの。
別れてしまった恋人を想う主人公。
元恋人のささいな「ふれあい」が欲しいと主人公は感じています。
『ふれあい』を聴いてみる
中村さんの素朴な声が良い
動画はいかがでしたでしょうか?
中村さんが『ふれあい』の1番を歌っている動画です。
1番しか掲載していなくても、この曲が持つ素朴さはお分かりいただけたと思います。
往年のフォークソングを彷彿とさせるサウンド。
中村さんの低い声が渋いですね。
歌い方もシンプルで良いです。
この曲のキーはマイナーキーで哀愁を帯びています。
しかし、中村さんの声が優しいのでそれほど悲しく聞こえないですね。
むしろ、彼の声を聴いていると心の奥底がジーンと熱くなるような感じになります。