2ndアルバム『Clumsy』収録
切ない歌声を楽しもう
KOBASOLO(コバソロ)こと小林真さんの2ndアルバム『Clumsy』。
今回はこのアルバムの中から『夏恋慕』という曲をご紹介します。
度々KOBASOLOの楽曲にゲストボーカルとして参加している春茶さんを起用した同曲。
「夏が始まる前に出したかった1曲」とご本人が語っている通り、夏を感じさせる仕上がりです。
春茶さんの繊細な歌声でただ聴くだけでも、切ない気持ちにさせられますが歌詞はどんなことを歌っているのでしょうか。
乙女心の機微を描写した内容に注目してみましょう。
まずはMVからご覧ください。
MVをチェック!
実写とアニメが交差する映像
MVが始まるや否や、鮮やかな金魚が映し出され、すでに夏の匂いがしてきました。
次のショットでは部屋でギターを抱え歌う春茶さんの姿が。
完全に顔出しせずにいつも通り目元だけです。
顔が見えそうで見えないに対しては「きっと美人なんだろうな」とついつい想像が書き立てられますね。
春茶さんを初めて観た視聴者からのコメントには「ミステリアスで良いね!」というものもありました。
青白い雰囲気の部屋で歌う姿はどことなくヒヤッとした印象を与えます。
ところどころ少年少女のお話がアニメーションで描かれていました。
アニメが映し出されている前で春茶さんが歌うシーンも登場。
最後には画面に映し出された春茶さんのコントラストが強くなっていき、オレンジに。
そして、冒頭で登場した金魚と重なり、MVは終わります。
顔を映していない春茶さんの存在感もあり、不思議なMVに仕上がっていましたね。
途中で登場したアニメシーンが気になったことでしょう。
実は、このアニメ本編をフルで見ることのできる映像も同時に公開されています。
続けてご覧ください。
90秒CMVer.もあるんです!
「富城物産」CMソングになっている
夏恋慕は大分の企業「富城物産」のCMソングとして使用されています。
MVで登場したアニメはこのCMで使用されているようですね。
内容は少年少女の可愛らしい恋を描いたもの。
大きな木の下で、少女が少年を遊園地に誘うためチケットを渡すところから映像は始まります。
返事はOK。喜びが抑えきれない少女は走って帰っていきました。
二人だけのデートかと思いきやグループで遊ぶ約束だったようですね。
同じ制服を着ていることからクラスメイトのような関係なのでしょうか。
ちゃんと彼女にチャンスはあるのでご安心を。
一緒にジェットコースターに乗った時、少年は気分が悪くなり一人座り込んでしまいます。
彼が心配な少女は付き添う事に。
その時に少年のカバンに金魚のキーホルダーがついていることに気づいた少女は、上手くデートの約束を取り付けたようです。
二人はどこに向かうのでしょうか。
金魚が繋いだ二人の縁
アートアクアリウムへ一緒に行くことになった二人。
どうやら少年はとても金魚が好きなようです。遊園地でその話題が出たのでしょう。
はしゃいで駆けていく少女が可愛らしいですね。
自分の周りを金魚がプカプカ浮かんでいる幻想的な光景にテンションも最高潮!
その後、お土産に買ったであろう金魚柄の風鈴を見て、思いを馳せる少女。
少年も金魚の入った水槽を眺めていました。
少女の部屋にもパンダのような金魚が。(実際に名前は「パンダ出目金」という名前なのだとか)
金魚を見つめる二人の気持ちは果たして同じなのでしょうか。
「イヤホンから聴こえてきたのは夏の曲でした」
というセリフとともに思い出のアイテムである風鈴、キーホルダーがそれぞれ登場します。
きっと、これから夏になるたびに少女はこの出来事を「良き思い出」として思い出すのでしょう。
とても甘酸っぱい気持ちになってしまう内容でしたね。
次からは歌詞の内容を解説していこうと思います。
歌詞の解説
落ち着かない僕を知られたくない
君が好きって分かっちゃうな
水色に溶けた空
落ち着かない僕を 知られたくない
少し後ろを歩く まだ夏の匂いが
潤んだ瞳を 歪めているんだ
君はふわり届きそう 届かないけれど
出典: 夏恋慕 feat. 春茶/作詞:コバソロ 作曲:コバソロ
二人きりになったのか、冒頭からソワソワしてしまっている主人公。
相手に好意があることがバレてしまわないかと気が気ではないようです。
前を歩く「君」は手を伸ばせば触れられそうな距離に。
空の描写があるということは、まともに「君」と目を合わせられず上を見ている状態なのかも。
それほど「僕」はシャイな性格なのでしょうか。
思春期らしい焦れったさにヤキモキしてしまいますね。
上手く彼の恋が成就するかどうか読み進めてみましょう。