この歌詞から、女の子が3年間想い続けていたことが分かります。
好きなのに好きと伝えることができず、自分の気持ちにも気付いてもらえなかった3年間。
卒業を前に女の子はそんなに長い間、彼のことを好きだったんだと改めて感じたのでしょう。
歌詞の4行目にある「溢れて」というフレーズから、そんな女の子の気持ちを感じることができます。
3年間、女の子は彼のことを見ていることしかできませんでした。
話しかけるきっかけも掴めなかったのでしょう。しかし女の子は後悔していません。
歌詞の2行目に「独りよがり」というフレーズがあります。
女の子は彼を好きになれたことに意味を感じているのでしょう。
彼を見つめている時間は切なくも、幸せなひと時だったのかもしれません。
好きと伝えたい
想いが溢れ出た女の子は、彼に想いを伝えることを決意します。
3年間、女の子は何度も彼に声をかけようとしたのでしょう。
好きと伝えることはできなくても、話ぐらいはしたいと考えたはずです。
でも結局、何もできずに卒業の日を迎えてしまいます。
明日からは彼の姿を見ることもできません。今日が最後のチャンスなのです。
勇気を振り絞って
桜の花びらがヒラヒラ散った頃
あなたに想いを伝えようと
今ある全ての勇気を出して
高鳴る心、脈打つ鼓動、伝えなきゃ私の想い
出典: サクラウサギ/作詞:川崎鷹也 作曲:川崎鷹也
女の子がどれだけ勇気を振り絞ったのか、この歌詞がすべてを物語っています。
初めて声をかける瞬間というのは相手が誰であろうと緊張するものです。
それが好きな人なら余計に緊張するでしょう。しかも女の子は告白しようとしています。
話したこともなく、彼が自分のことを知っているかどうかも分かりません。
ただの同級生としてしか見ていなかったと考えることもできるでしょう。
歌詞の4行目からは、女の子の緊張と決意が伝わってきます。
言えなかった「好き」という言葉
伝えたいと思えば思うほど
涙が言葉を遮って震える唇から
こぼれた『ありがとう』
『好き』って言えないサクラウサギ
出典: サクラウサギ/作詞:川崎鷹也 作曲:川崎鷹也
勇気を振り絞り想いを伝える決意をした女の子。
でも「好き」という言葉を伝えることはできませんでした。
彼の姿を前に、女の子の胸は一杯一杯になってしまったのでしょう。
この歌詞からはそんな女の子の姿を想像することができます。
「ありがとう」の意味
女の子は「好き」という言葉の代わりに、「ありがとう」と伝えています。
なぜ、「ありがとう」と言ったのでしょうか。
溢れ出た涙の理由
彼に気持ちを伝えようとした女の子の目から溢れ出る涙。
緊張のあまり、涙がこみ上げてきたのでしょう。
同時に、いろんな感情や想い出が押し寄せてきたはずです。
遠くからしか見ることができなかった日々。
それはとても辛かったけど、幸せな時間だったこと。
それらの感情が涙となり、溢れ出たと考えることができます。
感謝の言葉を選んだ理由
女の子が「ありがとう」と伝えたのは、彼に感謝しているからです。
3年間の片思いは辛く、彼のことを嫌いになれたらと思ったこともあるでしょう。
しかし彼を好きでいる時間は、とても幸せな時間でした。
だから、彼に感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と伝えたのではと考えることができます。
長い目で見れば、いつかは誰かを好きになることはあるでしょう。
それでも誰かを好きになるというのは、奇跡に近いものです。
そんな奇跡に対しても、感謝の気持ちが芽生えたのかもしれません。