【言わないけどね。/大原ゆい子】MVには〇〇パートが？！からかい上手の高木さんOP！歌詞の意味を解釈

「君」の隣の席で「君」の横顔を見ている彼女。落書きやふとした表情も見逃しません。

でもしっかりと姿を見ることはできなくて、「外を眺めるフリ」をしてしまいます。

彼女はやっぱり高木さん？

西片くんの隣の席で、彼のことが好きなのは間違いないのにそう告げることができないまま、毎日のように彼をからかいます。

真っ直ぐに想いを伝えることはできずに、からかってからかわれて仕返しをしようとして、という不思議な関係は、いつまで続くのでしょう。

この部分はMVではアカペラ（伴奏なし）で歌われます。

歌詞の主題が入っている部分であると言ってもいいでしょう。

学校――人がたくさんいる場所では話せないことがあるとほのめかす彼女。

「知りたいなら私と」……言葉はここで途切れています。

知りたいならどうすればいいのか。それは言葉では明らかにはされていません。しかし自明なのかもしれません。

「君となら」、「特別だ」、「君の事もっと見たい」。

「なんて言わないけどね」に接続するこれらは、ほんとうは彼女が言いたいこと。

「もっと見たい」、「もっと近くに感じていたい」、だからもっと会いたい。

「君」に会いたいのに、その代わりの言葉を探している彼女は、いつになれば「君」と通じ合えるのでしょう。

若い恋、いえ、恋よりももっと青い感情かもしれない彼女の想いは、彼女にとってももどかしいもののようです。

かわいらしいキャンディボイスが奏でる「言わないけどね。」。

大原ゆい子の魅力が前面に出た曲です。

遠まわりな気持ちをせっかちにならずに歌うのんびりテイストが『からかい上手の高木さん』の作風によく合っています。

大原ゆい子の歌声と『高木さん』を併せて味わってください。