壊れてもまた積み上げていく
価値観の変化
砕けた自儘の死を告げる
毎に積み出す始めから
えぐれた爪痕胸に
再び ここに立つ
出典: 賽の河原/作詞:TOSHI-LOW 作曲:BRAHMAN
自儘とは全てのことにおいて自分の思った通りに行動していくことを意味しています。
思いのままに行動してきたものが間違いだったと気づいたのかもしれません。
かつての思想を打ち砕くようなフレーズが心に突き刺さります。
崩れてしまったものは、新しい考えとともにもう一度最初から積み上げていけばいいのです。
自らを裏切る
現今刻む 裏切る常に
困難さえ 裏切る言葉
根も葉もない 裏切る自身
絵空事 裏切らず
出典: 賽の河原/作詞:TOSHI-LOW 作曲:BRAHMAN
自分自身を裏切ると表現している理由は何故なのでしょうか。
ここでは人生が裏切りの連続だということを表しています。
どんなに自分が辛い状況にいようとも容赦なく裏切りはやってくるのです。
平等という言葉の無力さとともに、ありのままの現実を突きつけられているようにも感じます。
決意の行方
重ねた回向の塔崩す
ねだる梢と賽の河原
揺るいだ決意はどこに
揺れて ここに立つ
出典: 賽の河原/作詞:TOSHI-LOW 作曲:BRAHMAN
最初のサビと違うのは最後のフレーズです。
決意の行方が明確に記されているところでもあります。
彼らは新しい一歩を確実に踏み出しました。
ただ言葉にするだけではなく、行動することに意味があります。
再び立ち上がることを選んだBRAHMANは過去の自分を裏切りました。
変わっていくことは決して悪いことではなく、それがあるから今があるというポジティブなものなのです。
メンバー全員で歌う最後のフレーズはとても力強く、心が震えます。
「賽の河原」にはこうやって繰り返されていく人生の流れが描かれているように思えました。
今、積み上げているものもいずれは壊れてまた新しくなっていくことでしょう。
BRAHMANの変化が分かるMVをチェック
黒背景×クール
「賽の河原」のMVはBRAHMANの演奏シーンがメインになっていました。
序盤は黒い背景に黒い衣装のメンバーが激しくパフォーマンスする姿が映し出されています。
ここまではいつものBRAHMANのように見えますが、後半に向かうにつれてある変化が見えるのです。
白背景×羽根×髑髏
MVの中盤で雷が落ちるとともに黒背景だった映像が白背景に変わっていきます。
羽根が舞い、床には多くの髑髏が転がっていました。
雷の演出は、彼らの価値観をガラッと変えた衝撃を表しているのではないでしょうか。
赤い背景でTOSHI-LOWが葛藤する姿も、非常に人間味に溢れている印象的なシーンでした。
歌詞の流れとともに是非こちらもご覧になってみてください。