振り返らないよう主人公に声をかけた人物。

これもまた主人公自身ではないでしょうか。

もちろん現実的に考えて、同一人物が存在するはずはないのですが…。

理性本能なんて言葉で表現できるように、自分の中にいるもう1人の自分という可能性だってあります。

なんにせよもう1人の主人公はきっと、苦しんでいる主人公を叱咤激励したかったのでしょう。

だからこそ前向きな言葉=激励を、低い声=叱咤で伝えたに違いありません。

お前は前に進むしかない。そう伝えたかったのでしょうか。

結局のところ、主人公の罪って?

前半の歌詞で解説した通り、誰かを深く傷つけてしまった主人公。

この相手が誰なのか、楽曲中で明確に表現されることはありませんでした。

主人公が傷つけてしまった相手。それもまた、この楽曲の主人公ではないでしょうか。

自分で自分を傷つける…?

なんだか頭がこんがらがってしまいますね。

主人公は主人公自身を傷つけたと書きましたが、これはつまり「何かを諦めた」ということ。

それは簡単にと表現できるものかもしれませんし、野望のような壮大なものかもしれません。

なんにせよ主人公は、自身が追いかけていた輝かしい未来何らかの理由で手放したのです。

このことは、歌詞からもわかります。

主人公があのとき必死に追いかけていた誰かは、きっと理想の自分自身だったのです。

しかし現実の厳しさに飲まれ、追い付けないまま手放してしまった主人公。

それがつまりは「自分自身(とその未来)を傷つけた」ということでしょう。

その罪は重い。

神様は報われなかった夢や野望のためにも、主人公が一生をかけて罪を償うよう仕向けました。

それが冒頭から繰り返し綴られていた、罪悪感を抱かせることだったというわけです。

eastern youthの世界に浸る

eastern youth【夏の日の午後】歌詞の意味を解釈!声の主は誰?夏の景色に投影した想いとはの画像

いかがでしたでしょうか?

とても深読みでき、面白い楽曲でしたね。

ここまで読んでくださったあなたへ、おすすめの記事をご紹介します。

星野源がライブでカバーした「透明少女」!究極の青春ソングの歌詞をご紹介。そもそもNUMBER GIRLってなにがすごかったの?というところからはじまる入門編!

eastern youthの影響を受けたと公言しているNUMBER GIRLの名曲をご紹介。

同じく後に登場するバンドへ大きな影響を与えた彼らの楽曲を堪能してください!

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね