『致死量の自由』のMVには沢山の花が登場します。
もしかすると毒のある花なのかもしれないと思い調べてみましたが、有毒という証拠はありませんでした。
また、花の他にも煙や煙草、炎などが映し出されます。
これらの動きを追ってみましょう。
物の動きに注目
まずは切り花です。花は通常根が張っているため自由に身動きが取れませんが、切り花になったことで自由になりました。
他の花と一緒に花束になることもできます。
しかし、花びらに火がつけられ、少しずつ燃やされていくのです。
続いてビーカーの中に溜まった煙。その中に閉じ込められて自由に拡散することはできません。
ビーカーの横を、着色された煙が通り過ぎていきます。
その煙は風によって自由に動きますが、動けば動くほど拡散され、最終的には消えてしまう運命です。
最後に炎です。炎はマッチやライターなどによって生まれ、煙草に移れば煙草を燃やします。
煙草を黒い灰にしながら自由に移動していきますが、もし煙草が燃え尽きてしまったら、炎は行き場をなくして消えてしまうでしょう。
花についた火も同様です。
自由になった物の末路
自由になったことで、思いがけない不運に見舞われることがある、という意味ではないでしょうか。
しかし炎や煙は自力で動いているわけではありませんし、花も自分から体を切り落としたわけではありません。
では人間はどうでしょうか。
自由になるかならないかは自分が決めることです。
リスクを踏まえて制限のある自由を選択するか、リスクを無視して自由だけを選択するか、決めるのは自分自身。
自由な行動には責任がついて回るというような意味を感じます。
『致死量の自由』は自分との駆け引き
自由になるかならないかは自分の意思で決めること。どんなに痛い目を見ても、責任は自分にあるのです。
自由を追い求めることが必ずしも悪いわけではありません。
不運に見舞われたときに自分の力で這い上がる自信があるのなら、自由を求めてもいいのではないでしょうか。
できれば、そうした不運を自分で解決できるぐらい人間的に成長した上で、自由を謳歌したいですね。
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