誰もいない、遠い過去に、星たちは砕け、欠片が結ばれ、地球になって、
物質から、なんでなのか、命を創った、僕たちの血は、星屑の液体。

出典: 星のすみか/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太、藤森真一

この部分で表されるのは、いろんな偶然が重なって今自分たちは地球上に存在しているということ。

星たちが砕けて結ばれて、偶然地球という星が出来上がりました。

そして私たち人間に命が与えられたことだってただの偶然に過ぎません。

元を辿れば人間だってただの物質。

自分たちも元は、憧れていた夜空に輝く星そのものだということです。

人間が星だとすれば、人間が住んでいる地球はタイトルにもなっている「星のすみか」ですね。

元は同じだということから、人間は本能的に星に惹かれるものがあるのかもしれませんね。

自分たちに流れる血が星屑の液体とはよく言ったものです。

人間は星だった頃の輝きを今も持っている

ハロー、夏の空、僕らはもう光れないけど、
ハロー、内側は、苦しいほど、また光るよ。

出典: 星のすみか/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太、藤森真一

元は同じと言っても人間は星のように輝くことは当然できません。

しかしその失われた輝きは心の内側にまだ残り続けていると、この部分で歌います。

人間の心に輝きがあるという事実は、人間がこれまでにいくつもの理想を実現してきたことが物語っていますね。

歌われているように、生きていくこと、理想を追い求める心というのはときとして苦しいものです。

元は星だったから輝きがその心に残っているという表現がロマンに溢れていますね。

星の輝きは生命の輝きに似ている

輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、
僕らは何を感じられるだろう、永遠のような美しさか、
輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、
宝石もゴミも、愛も憎しみも、何もかもが、集まる心。

出典: 星のすみか/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太、藤森真一

人間の心が同じ輝きを持っていると考えると、星の輝きの感じ方もまた変わってくるでしょう。

人の心というのはときとして美しくもあり、醜くもあるもの。

では星の輝きが醜いこともあるのかと言われると、そんなことはないですよね。

美しくあれることも醜くあることも、全ては人間が生きているということに繋がります。

言われてみると、星の輝きにはどこか生命を感じさせるものがあるように感じませんか?

生きているということはそれ自体が可能性に満ちていて、美しいものです。

化石を調べても感情まではわからない

僕が消え、遠い未来で、化石になったら、人は僕に何を見るだろう。
分析して、名を付けて、解読をしても、愛した人は僕しか知らない。

出典: 星のすみか/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太、藤森真一

星に続いては化石の表現が登場しましたね。

例えば大昔の原始人の化石から、その姿を想像することはできるでしょう。

しかし彼らが何を考えて、誰を愛していたかというのは当の本人にしかわからないこと。

同じように何百年も後の未来人が私たちの化石を掘り起こすことがあっても、彼らに私たちが感じていることを知る由はないのです。

つまり今の感情を残すことはできないということ。

今感じていることの大切さを物語る歌詞になっていますね。

今という時間、感情はその人にしか感じられない

ハロー、骨の奥、はかれない重さに、ゆれてる。
ハロー、生きること、君の他に、君はできない。

出典: 星のすみか/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太、藤森真一

そう、自分という存在を生きれるのは自分だけ。

地位も名声も関係なく、それぞれの人が生きている今は等しく貴重なものなのです。

人間の持つ感情は宇宙以上に奇跡的な存在

輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、
僕らは何を感じられるだろう、奇跡は宇宙だけじゃないよ。
輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、
目を閉じたって、閉じきれないよ、あの星さえ、持てなかった心。

出典: 星のすみか/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太、藤森真一