メジャーデビューが規格外

VHS時代を覚えていますか?

今ではもう、CDやDVD、BDでさえ古いと言われるほどに、電子配信で音楽や映像を購入するのが当たり前のような時代となりましたね。

それでももちろんCDは発売されていますし、初回限定盤にはライブDVDなどが付いている場合もありますので、まだそこまで衰退したとは言えないでしょう。

握手券やライブチケットの先行応募券などの封入特典や、プレゼント企画があったりもしますから、好んでそちらを購入する音楽ファンも多いです。

ところが、L'Arc〜en〜Cielのメジャーデビュー形式は一風変わったものでした。

シングルCDとしては、今回取り上げるこの「Blurry Eyes」という楽曲が1枚目なのですが、彼らのメジャーデビュー作品は「眠りによせて」という楽曲です。

しかし「眠りによせて」は、1994年当時でさえ極めて珍しかった、「ビデオシングル」という形態での発売だったのです。

もちろん、当時のビデオというと、当然ながら「VHS」です。大きなカセット状のアレです。

現代っ子は、実物を見たことさえないという人もいるかも知れませんね。

これが四半世紀という時の流れなのでしょうか……?

しかしその後、2003年に一応DVD版が発売されています。

「Blurry Eyes」L'Arc〜en〜CielアニメOP起用の経緯が衝撃!?歌詞の意味を解釈!の画像

また、このビデオシングルでのデビュー直後に発売された、メジャー初のCDアルバム「Tierra」には、唯一のシングル曲として「眠りによせて」も収録されています。

インディーズ時代にアルバムが1枚出ているため、実質は2枚目のアルバムにあたり、メンバー的にも「2nd」という感覚だそうですが。

「Blurry Eyes」L'Arc〜en〜CielアニメOP起用の経緯が衝撃!?歌詞の意味を解釈!の画像

アルバムからのシングルカットで

同じくこのCDアルバム「Tierra」に収録されていた「Blurry Eyes」が、3ヶ月後にシングル曲としてリカットされました。

それがL'Arc〜en〜Cielにとっての1枚目のシングルCDとなったわけです。

こちらもまた、2006年に再発盤が発売されています。

このあたりはまぁ、大人の事情などがあるのでしょうね。

アニメの主題歌に起用されるも

いろいろあったのでしょう

今でもそうですが、少年ジャンプ系のアニメ作品は、昔からたくさんありました。

そして本作は『ウイングマン』などで有名な漫画家・桂正和の作品である、『D・N・A² (ディー・エヌ・エー・ツー)〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』のアニメのOPに起用されたのです。

ところがこの作品の連載期間は1年にも満たず、いわゆる「打ち切り」状態だったはずなのですが、何故かテレビアニメ化やOVA化もされました。

しかも、原作とアニメでは、設定だけでなく、物語の順序や結末なども違うという、なんだかもはや別物ではないかというような感じになっていたようです。

理由がそこにあるのかどうかは定かではありませんが、「Blurry Eyes」がこのアニメに使用されるということは、メンバーの知らないところで進んでいたと噂されています。

そのため、リーダーであるベースのtetsuyaが特に不服な発言をしていたと、多くのサイトや雑誌で取り上げられていました。

アルバムからのシングルカットであるため、アニメに必ずしもピッタリな歌詞や曲調であったかどうかは、意見の分かれるところですね。

「Blurry Eyes」L'Arc〜en〜CielアニメOP起用の経緯が衝撃!?歌詞の意味を解釈!の画像

それでも良いものは良いので

経緯はどうあれ

「Blurry Eyes」はL'Arc〜en〜Cielにとっては記念すべきシングルCD第1弾であり、オリコンチャートでも22位まで食い込むなど、発売当時から今でも人気のある楽曲です。

2006年の再発盤ではオリコン12位にまで上がりました。

不祥事でのメンバーチェンジのせいもあってかどうか、初期の頃の楽曲はあまりライブでは演奏しない彼らですが、「Blurry Eyes」は支持が高く盛り上がるためか、比較的よく聴かせてくれます。

この楽曲の時のパフォーマンスなども定番となっていて、ファンもライブでは毎回期待しているようですね。

とても短い歌詞

4分22秒ありますが

アルバム収録曲として制作されたためか、楽曲としてはさほど物足りなさは感じないものの、歌詞は非常に短いです。

同じ言葉も繰り返されていたりして、覚えやすくもあるのですが、だからこそこの楽曲にはヴォーカルのhydeの美声が必須となります。

素人がカラオケで歌っても、多分誰も喜びません(笑)。

歌詞をなぞる

ざっと目を通すと、あまり幸福そうな歌詞ではありません

別れる直前のカップルなのでしょうか。

では、その歌詞を見ていきましょう。