まずは曲についての基本情報を

そしてMYTH & ROIDを廻る私の想いなど

MYTH & ROID?…おお、Miss. Android(ミス・アンドロイド)! クラフトワークか?ゲイリー・ニューマンなのか?(違う。ていうかゲイリー・ニューマンを誰も知らない。)

私がMYTH & ROIDを知ったきっかけは、5枚目のシングルJINGO JUNGLE」でした。

この曲がOPに使用されたTVアニメ幼女戦記」が面白くて、曲がなんとなく気に入り調べてみると、あ~「けいおん!」の一期OP作ったのと同じ人なんや…とわかったり。

ふだんこの手の音楽を聴かない私が、なんでこの曲を気に入ったのかな?

…と思っていたら、あるレビューで「MYTH & ROIDの5thシングルインダストリアル・サウンドを思わせる」と評されているのを発見し…。

おおインダストリアル・サウンド

(なんて懐かしい言葉!最後に聞いたの何年前だ?ソフト・バレエのラストアルバム以来か?てことは軽く20年振り…こわっ)、でも確かに言い得て妙かもしれない、と思ったり。

MYTHさんROIDさんインダストリアル・サウンドを意識してるのかどうか知らないけれど、そんな理由で勝手に親近感を抱いている私がいたりしました。

(編注;MYTH & ROIDにMYTHさんとROIDさんというメンバーはいません。)

ここから基本情報です

MYTH & ROID[ミスアンドロイド]公式サイトFrom M&Rのページです

MYTH & ROIDの公式サイトによると、現在の正式メンバーTom-H@ckさん、hotaruさん、KIHOWさんの3人のようです。

Tom-H@ck・Tom Oshima
MYTH & ROIDトータルプロデューサー。
国内外問わず、アーティスト、映像音楽など、数々のヒットコンテンツを手掛けている。これまで携わったコンテンツはジャンルの枠を越えてシーンを席巻している。
MYTH & ROID創設メンバー。

出典: http://www.mythd-club.com/artist.html

ユニットの中心人物であるTom-H@ckさん。作曲・編曲は彼が一手に引き受けているようです。

もうひとりの創設メンバーhotaruさんのプロフィールは…。

hotaru
MYTH & ROID作詞家・ストーリー原案。
これまで数々のアーティスト、ヒットコンテンツにおいて作詞を担当。
近年は作詞のみならずストーリー原案、コンセプトメイキングなども担当している。
MYTH & ROID創設メンバー。

出典: http://www.mythd-club.com/artist.html

作詞については、hotaruさんが主導権を持っているんですね。

3人目のメンバー、ヴォーカリストのKIHOWさんのプロフィール↓

KIHOW
ボーカリスト
英・日の二言語を歌いこなす帰国子女。
多様な歌声を自在に操ることができ、その歌声は"七色の歌声"と称される。
Tom-H@ckにその才能を見出され、2017年MYTH & ROIDに加入。

出典: http://www.mythd-club.com/artist.html

ヴォーカリストKIHOWさんの加入が2017年ですから、2015年リリースの「L.L.L」でヴォーカルを担当していたのは別の人物。

初代ヴォーカリストのMayuさんという女性です。

旧メンバー Mayu,ボーカル
2017年11月6日、MYTH & ROIDを卒業。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/MYTH_%26_ROID

MYTH & ROID公式サイト内の「L.L.L」リリース時インタビューによると、実際にこの曲の作曲/編曲を担当したのはTom-H@ckさん。作詞担当はhotaruさんだったようです。

先に紹介したメンバープロフィールの通り、分業制ですよね。なのに作詞/作曲クレジットを見ると、MYTH & ROID名義となっているんです。

…これって、メンバー3人がThe Rolling Stonesにおけるジャガー/リチャーズみたいな関係ってこと?

どのメンバーがどれ程作詞/作曲に関わったかは曲によって異なっても、曲のクレジットはあくまでもユニット名義ってこと?…いいじゃない!

音楽業界ではこれを桃園の誓い方式と呼びます。

これは昔(現在の中国で)、蜀の国を興した武将の劉備玄徳が親友の関羽張飛と桃園で永遠の友情を誓い合った故事にちなみ…ってそんな事はいいです。ていうか嘘です。

バンド内でクリエイティブ面の力関係がこの先どんなに変わろうとも、曲のクレジットはすべてバンド名義

…こういうバンドってメンバーの関係性が健全で、長続きしやすいんですよね。ストーンズも、U2なんかもそう。

「じつはこの曲は殆ど○○のアイデアに基づいていて…」なんて裏話もあればあるほど、ファンなら興味深いですしね。

【L.L.L./MYTH & ROID】英語部分の和訳&歌詞を解釈!アニメ「オーバーロード」ED曲!の画像

描かれるのは、狂気的な愛情

強烈な感情描写の秘密は

この記事のタイトルにもあるように、「L.L.L」はTVアニメオーバーロード」(2015年に放送された第一期)のED曲です。

そして、MYTH & ROIDの今までのシングル6曲すべてが、アニメのOP・ED曲等に使用されています。

このことから考えても、MYTH & ROIDの曲って特定の作品内の世界観や、キャラクターのイメージを基にしているものが多いと思えますよね。

それが判って腑に落ちました。だって「L.L.L」の歌詞、強烈なんだもん(あとで詳しく解説します)。

アニメ「オーバーロード」について、少しだけ

オーバーロード」という作品の登場人物について少しだけ触れておきましょう。

主人公は、RPGゲームそのままの世界に転送され、戻れなくなってしまった一般のサラリーマン。

(この記事のアイキャッチ画像にあるガイコツみたいな人です。その世界内では人じゃないけど)

そしてヒロインは、(もともとは主人公達によって作られた存在でありながら)主人公に服従し、溺愛にも似た感情を抱きます。

(そういう風に作られている。というかプログラムされている、昨今のアニメ風にいえば調整されている?)

本作のEDテーマである「L.L.L」は、そのヒロインの感情をイメージして作った曲であるとTom-H@ckさん本人が語っていらっしゃいます。

そして曲のテーマは「狂気的な愛」である、とも。