竹内唯人【ニビイロ】歌詞の意味を解釈！君に届けたいものとは？最後のキスと色の無い景色の関係性に迫る

君の想う人は僕ではないことに気が付いているのでしょう。

でも僕には君が必要…。

どうにか僕のことを想ってくれないか、隣に居てくれないかと考えています。

好きな相手とではなくても、異性と手を繋ぐなど触れ合うことでお互いに意識することはあるもの。

もしかしたら君も僕と触れ合えば僕に気持ちが傾いてくれるのではと考えているのでしょう。

あまりに自分勝手だということも気付いているもどかしさが読み取れます。

君の想いを無視してしまうような自分に嫌気がさしているのではないでしょうか。

僕は立ち止まったまま進めていないという様子が窺えます。

立ち止まってしまった場所、それは君のことが好きな“いま”なのです。

でも君には僕ではない想う人がいます。

僕の恋はきっと叶うことがないということを分かっているのです。

こんな恋を続けても明るい未来はないと気付いているのになかなか踏ん切りが付かないのでしょう。

このままではきっと僕も君も苦しいままです。

それでも想いを止められずにいる様子が読み取れます。

君もまた僕と同じように叶わない恋をしているのかもしれません。

君はふらっと僕に寄り添ってくれることがあるようです。

でもそれは僕に対しての好意ではなく、寂しさの埋め合わせのようなものなのでしょう。

君は僕の気持ちを知っていて僕を利用するのです。

そのことに気付いていながら僕はそれを受け止めています。

こうやって触れ合っていれば、いつか僕の方に振り向いてくれるかもしれない…。

そんな甘い期待を持ちながら君との良くない関係を続けているのかもしれません。

もしかしたら2人には心が通い合っていた時間があったのかもしれません。

その時に僕はきちんと自分の気持ちを伝えることが出来ずにいたのではないでしょうか。

あの時しっかりと君に想いを打ち明けていれば今頃は偽りなく隣にいられたのかもしれません。

でもそれはもう過ぎてしまった話、いくら悔やんでも戻ることは出来ないのです。

そんな過去に僕だけがずっと縛られ続けたままなのでしょう。

君はもう前に進んで違う人を想っています。

でも上手くいかなくなったとき、元の居場所であった僕のところへ来るのでしょう。

寂しさを埋めるためのキスで、僕に想いが向けられているものではありません…。

閉じた瞳の奥に思い浮かべているのが僕ではないことを分かっているのです。

だから目を開けないでほしい…。

目を開けてしまえば夢のような時間から現実に引き戻されてしまいます。

そしたら君はまた僕の前から居なくなってしまうのでしょう。