原慎一郎【恋の迷い子】歌詞の意味を徹底解釈！君の愛はどこにある？追いかけ続ける恋心を見届けよう！

プロポーズを決意したのはいいけれど、いつも空振りしてしまうクリストフ。

今度こそはと、トナカイ達とプロポーズの練習に励みます。

しかし、アナはエルサを追いかけて集落からでて行き、彼の目の前から消えてしまいました。

この時の、彼のがっかり度は相当なものだったに違いありません。

彼には愛する彼女がどこを目指しているのか検討もつきません。

 静かなピアノのメロディにのせて、ポツポツと語り出すイントロがせつないですね。

この後も、クリストフの切実な想いが切々と語られていきます。 

クリストフはいつもアナのことを一番に考えています。

本当は自分と一緒にいて欲しい、そう思ってはいるけれどアナがエルサを想う気持ちを尊重したい。

クリストフは必死にアナに対する優しさを見つけようとしているのだと思います。

アナが幸せになれば自分も幸せ、ということはわかっているのですが心がついていけません。

それが「わかるよ」という一言に表現されているのではないでしょうか。

自分の辛い状況をなんとか慰めている様子が受け取れます。

「必ず、また会えるから大丈夫」と思ってはみたものの、納得できないようです。

いつもエネルギー溢れるクリストフ。

一途にアナののことを想うひたむきさが素敵です。

でもそんな彼でも、たまに心が弱くなってしまいます。

純粋な強い心で居続けるのは、クリストフでさえも難しいのだと思います。

自分だけがいつも追いかけているという状況に少し疲れているみたいですね。

アナは笑顔のアナではなく、背中だけか遠くに見えてるだけになってしまいました。

いつも強く見える山男のクリストフですが、とてもナイーブな面を持ち合わせていることがわかります。

山を知り尽くしているクリストフ。

職業は山男で氷を運ぶ仕事をしています。

普段の仕事では、氷を運ぶという仕事のため目的があり行先がはっきりしています。

ですが今回は違うようです。

そのような生業の彼でさえも、迷子のようになり何処へ向かえばよいのかわからなくなりました。

知らない土地で本当に道がわからないだけではないようです。

アナを見失ったクリストフは、人生で初めて迷子になった心細さを感じているのではないでしょうか。

素直なクリストフは、アナがいなくなって泣きたい気持ちなのでしょう。 

森の中は木が生茂り、右も左もわからない場所。

精霊がいたるところに現れて彼らの道を邪魔してきます。

まるでクリストフとアナの恋のようですね。

「もっと早くにプロポーズをしてればよかったのに。」

そんなふうにもどかしく感じる人もいるかもしれません。

なにごともスマートにいかないクリストフ。

不器用さがまた魅力でもあるのですが、本人は自分の不器用さに苦しんでいるようです。

アナがいないのはそれほど辛いことなのでしょう。