森をさまよう姿は、アナの心を探し迷うクリストフの心そのものなのだと思います。
歩みを止めて
近づくほど臆病になる
今まで
ひたすら突き進んだ
なぜこんなに
ためらうのだろう
出典: 恋の迷い子/作詞:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ 訳詞:高橋知伽江 作曲:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ
一途なクリストフは、常にアナを一番に考え行動します。
アナを想う気持ちは誰よりも強いのに、ここぞという時に臆病になってしまう。
アナの愛をだれよりも必要としているのに、それを伝えることができない。
クリストフの、なんとももどかしい気持ちが伝わってきます。
アナの愛がなければ生きる価値がない、とまで言いきれるクリストフは素敵です。
クリストフの実直さが存分に表現されていますね。
山男の荒々しいみためとは反対に、繊細なクリストフの一面が垣間見えるせつない歌詞です。
想いの強さ
君の愛がなければ
なんのために生きる
俺は
出典: 恋の迷い子/作詞:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ 訳詞:高橋知伽江 作曲:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ
クリストフの意思ははっきりしています。
森で迷っている彼ですが、なんのために生きるのかということには迷いがありません。
どうしてかというと、アナの愛がなければ生きる意味がないと言っているからです。
大事なことはちゃんとわかっている賢いクリストフ。
でもわかっているからこそ、それがなくなったときにどうしていいかわからなくなる。
矛盾しているようですが、人生の仕組みはこのような一面があるようです。
クリストフにもそのことに気がついて欲しい。
彼の一途さと純粋さは、このような歌詞からも窺えます。
絆を求めて
迷いながら
一人残され
森をさまよう
どこへ
行(ゆ)けば
いいのか
出典: 恋の迷い子/作詞:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ 訳詞:高橋知伽江 作曲:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ
最後はクスっと笑える、トナカイ達との熱唱シーンがあります。
トナカイはクリストフのプロポーズを応援していたのに、一変してコーラス隊に早変わり。
クリストフの悲しみを引き立ててるのはわかりますが、ちょっと滑稽で面白い場面です。
一生懸命になればなるほど、おかしみがでてくるのもクリストフの魅力ですね。
トナカイ達のクリストフへの優しさがおかしさと涙を誘います。
周りのみんなが優しくしたくなってしまうほど、なりふり構わず悲しむクリストフ。
子供のような無邪気さに心奪われます。
森でトロールに育てられただけあって、その純朴さは飛び抜けているのではないでしょうか。
恐れながら進む
おお 君の心は
今どこにある
信じていいのか
出典: 恋の迷い子/作詞:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ 訳詞:高橋知伽江 作曲:KRISTEN ANDERSON-LOPEZ,ROBERT LOPEZ
アナはエルサを助ける為に、クリストフを置いて森をでて行ってしまいました。
クリストフは彼女の心が今どうなっているのか、見えなくなってしまいます。
しかし、クリストフにはアナやエルサに対する嫉妬心は少しも感じられません。
そこが、クリストフのとても優しくていいところだなと思うのです。
あまりにもあっさり消えてしまったアナに、信じて良いものか悩むのも無理のないことでしょう。
でもたとえアナの心がクリストフから離れていたとしても、彼はアナを好きでいるのではないでしょうか?
そう思えるくらい、クリストフの心にはアナを思い続ける安定感があるように思えるのです。