ここからが1番のサビとなっています。

好きかどうかわからない状態となり別れたことに関して彼氏は自分が悪かったと謝ってきました。

謝るくらいなら最初から愛してくれたらよかったのにと強く思えてくることでしょう。

彼女が好きかどうかわからなくなり別れを選んだが、彼氏から謝られたり別れを告げられる時に辛くなっています。

このことから彼氏のことが本当は好きだったのではないかと考えられます。

付き合い始めは何もかもが特別だと感じてどんなことをしていても楽しいと思えてくる時期です。

ですがそれなりに付き合いが長くなっていくと慣れてきて楽しいと思えなくなってくることはよくある話です。

そんな時期は一般的に倦怠期と呼ばれる時期にあたり、このカップルは乗り越えることができませんでした。

このように倦怠期を乗り越えられず別れて後悔する人が多くいるため共感しやすい歌詞なのです。

別れて気づく彼への思い

君が笑いかけるから
こんなにも痛いなら
知りたくなかったよ
優しさなんて

出典: 10月無口な君を忘れる/作詞:ひとみ 作曲:ひとみ

1,2行目から共に笑い合うことは本来楽しいはずなのに彼氏の笑顔を見ると苦しいと感じていることが分かります。

笑顔を苦しいと感じるのは別れを決断したがまだ言えていない時の心情です。

別れようと私は思っているのに彼氏は私に優しく接してくれるためより辛くなっていたと考えられます。

他にも3、4行目はそもそもあなたと付き合わなければこんなにも悲しくならなかったという嘆きです。

別れた後に相手の良かったところを思い出して後悔の念に駆られるのは本当に辛いことです。

付き合っている時に良いところをしっかりと見れていたらもう少し一緒にいられたでしょう。

しかしもう別れてしまったためこのような事を思ってもただ悲しみが募るだけです。

後悔を経て彼氏の嫌だったところが湧き出てくる

どうしてあげればいいのか分からない

君はいつだって
なんにも言わないくせに
顔にはよく出るから
正解ばかり探して
暗中模索の日々
正直もう疲れたの

出典: 10月無口な君を忘れる/作詞:ひとみ 作曲:ひとみ

ここから2番が始まります。

1番では別れたことを後悔している表現が多くありました。

しかし2番では2,3行目のように彼氏の嫌なところが溢れ出て来て感情が冷静になっていきます。

まず彼氏の決断力がないところやはっきりとしないところが彼女にとっては嫌だったことが表現されています。

頼りがいがない彼氏がどうしたら変わってくれるか考えましたが結局答えはでませんでした。

このように彼氏の事をずっと考えているとだんだんと6行目のような気持ちになってしまいました。

彼氏のことを考えることは惚気ていると表現されることが多いです。

だがここでは考えることが嫌になっていることから彼氏のことを嫌い始めていることが分かります。

カップルという関係性を終わらせる決断をする

すがりついていた君の思い出は
思ったより
簡単に崩れてしまったから
このままじゃダメなことくらいは
分かってた
だけど だけど 何一つ
変えられなかった

出典: 10月無口な君を忘れる/作詞:ひとみ 作曲:ひとみ

彼氏と別れるか迷っている時に過去を思い出して本当に別れるべきなのかを考え始めました。

今まであったことを振り返るともうどうでもよく思えてきました。

楽しかった時のことでさえどうでもいいと思ってしまったらもう付き合っている意味はないです。

しかし3行目は彼女は別れるしか道はないのかと思いながらも付き合っていたい気持ちが表現されています。

好きか嫌いか分からなくなっても別れは辛いため現実から目を背けているようにも感じ取れました。

だが7行目から、覚悟を決めて現実を受け入れ別れるしかないという決断をしたことが分かります。

別れを拒む彼氏

今すぎた時に何かができるなら
このままの僕に何かが変えられるわけが無いのに

出典: 10月無口な君を忘れる/作詞:ひとみ 作曲:ひとみ

1行目は別れを告げられた時に彼氏が彼女に言った言葉です。

彼氏の決断力が無いところなどが別れる要因でしたが、彼氏自身はそのことに気付いていません。

彼氏と彼女の価値観は違うため自分の非に気付かないことはよくあることです。

気付かないことは仕方ないことですが気付くことができないと変化することはできないのです。

このような変わってくれない彼氏に彼女は呆れてしまうでしょう。

彼氏はよりを戻したいと思っていますが彼女はそうではないという2人の矛盾が生じているのも伝わってきます。

この矛盾が生じてしまうとよりを戻すことは難しくなってしまいます。

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「10月無口な君を忘れる」のまとめ

あたらよの「10月無口な君を忘れる」を解説してみました。

まずイントロにセリフがあるという固定概念を壊すような始まり方をしていました。

曲の前半では好きかどうか分からなくなり別れを選んだ彼女の後悔などが表現されていました。

別れた後に他の方法があったのでないかと後悔することは誰にでもある事です。

曲の後半では冷静になってきて彼氏の嫌だったところが溢れ出てきました。

決断力がないところやそれに気づかない彼氏のことが嫌いだということに彼女は気づきました。

別れた後に相手に対する思いやりがなくなり、嫌なところが浮き彫りになることもよくあります。

このような月日が経つことで気持ちが変わっていき好きかどうか分からなくなってしまいました。

そして嫌いだと思ったらもう好きだと思えなくなる難しい恋心が見事に表現されたが1曲でした。

周りの目が気になったり恋愛経験が少ない高校生や大学生が共感しやすい楽曲となっています。

和ぬかの「寄り酔い」を深読み!