傷の舐め合いを嫌がるあなたは真面目な印象です。
慰めは要らないと主人公を突き放します。
おそらく、強く優しい人なのでしょう。
無垢に生きるために振り向かず
背中向けて 去ってしまう
on the lonely rail
出典: God knows…/作詞:畑亜貴 作曲:神前暁
主人公はその背中を見ています。
ひとり置き去りで寂しそうな印象です。
目の前に何かを背負っている人がいる。
それなのに何もしてあげられない不甲斐ない自分。
曲の冒頭からシリアスな雰囲気が漂います。
強い意志
私ついていくよ
どんな辛い世界の闇の中でさえ
出典: God knows…/作詞:畑亜貴 作曲:神前暁
自分の前から去ろうとする大切な人。
主人公はその手を掴みます。
どんな未来へもついていく。
そう決心したのでしょうか?
主人公の決意に似た感情を表すサビです。
きっとあなたは輝いて
超える未来の果て
弱さ故に魂こわされぬように
出典: God knows…/作詞:畑亜貴 作曲:神前暁
どんな大変な状況になっても、愛する人はひとり。
輝いて見えるあなただけ。
主人公の愛ゆえの感情がここで爆発します。
ひとりで闇を抱えようとする愛しい人。
誰にも頼らずに生きていこうとしています。
彼の心が傷ついて壊れぬようにと願ってしまう。
主人公の希望に満ちた願いが感じられます。
運命と戦う2人
未来を分かち合う決意
my way 重なるよ
いまふたりに God bless...
出典: God knows…/作詞:畑亜貴 作曲:神前暁
2人は運命共同体。同じ未来を進む仲間です。
そんな自分たちに、神の御加護があるといい…。
明るい未来を夢見ている主人公です。
ここで考えてほしいのが、歌詞が示す内容です。
この曲の主人公は誰で、誰へ向けた歌なのでしょう?
一見すると、ハルヒがキョンに向けた曲でしょう。
しかし、この曲には裏テーマも存在しています。
それは、主人公と同じステージに立っている長門です。
彼女が朝倉涼子へと向けた内容なのではないか?
そんな考察もファンのなかで飛び交っています。
公式からの見解がないため、詳しい答えはわかりません。
しかし、その両面を意識して曲を聴けば楽しめるでしょう。
自分だけが知らない世界で
1番までの歌詞で、主人公は自分の無力さを感じています。
預かり知らぬ世界で戦っている愛する人を守りたいのです。
ハルヒが知らない間に引き起こしてしまう超常現象。
そのなかで必死に彼女を守ろうとするキョンが思い浮かびます。
このアニメはラブコメですが、ハルヒはかなりの塩対応。
ツンデレの神様といっても過言ではありません。
作中、キョンへの恋心を見せることはあまりないのです。
だからこそファンは、この曲にハルヒの心情を重ねたのでしょう。
デレの要素を見つけて萌える。そんな楽しみ方もできます。