さて楽曲「虚虚実実」が起用されたアニメ「食戟のソーマ」についても少し触れたいと思います。
アニメの世界観や餐ノ皿で描かれている内容を知ったなら、戦う様子を表すこの虚虚実実というタイトルがアニメにぴったりであることがわかると思います!
新時代のグルメ作品
『食戟のソーマ』(しょくげきのソーマ)は、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2012年52号より連載中。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/食戟のソーマ
少年ジャンプで人気のグルメ漫画が原作となっており、これまでにない新しいグルメ漫画であると言えます。
一流の料理人になるべく料理学校で生活する主人公を中心とした料理人の卵たちの様子が描かれています。
学園内では料理の腕が全てで、学園の方針は学内での料理の評価が高いトップ10人で構成される「十傑」という組織が担っています。
また、生徒たちの間で起こるいざこざは料理の腕を持って戦いを行う「食戟」というルールで解決されることとなっています。
この食戟では一流の料理から町の料理屋発祥のアレンジ料理まで様々なジャンルの料理が飛び交います。
食戟こそがこのアニメの見所だと言えますし、まさに料理を使った戦いを描いたアニメ作品なのです。
餐ノ皿の見所は?
餐ノ皿はアニメ「食戟のソーマ」の第3期放送の際のアニメタイトルです。
この第3期放送では、遠月学園では学祭に当たる「月饗祭」が行われる場面からスタートします。
月饗祭を皮切りに、主人公・幸平創真は学内の最高機関である十傑との食戟をますますヒートアップさせていきます。
月饗祭での主人公・幸平創真のレシピや学内での料理の腕を認められた十傑たちの作る料理が見所ですよ!
今ではアニメ実写化料理を動画で投稿したり、レシピサイトに投稿する人たちも増えてきているので気になった料理を作ってみてもいいかもしれません。
歌詞の意味は
さて、「虚虚実実」が起用されたアニメ「食戟のソーマ」について紹介しました。
ここからは楽曲の話に戻り、本題でもある歌詞について迫っていきます。
餐ノ皿は作品の中でもキーパーソンである薙切えりなとその父・薊が大きく動きます。
そのことを踏まえると、この楽曲は薙切えりなからの視点で描かれたものであるのではないかと感じられます。
逃れられない父親という存在
青天響く霹靂 閃光眩むその間に
決して音を立てずにじっと忍び寄る影
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
餐ノ皿までのシーズンでは様々なイベントを通しつつ楽しく学校生活を送ってきた薙切えりなですが、餐ノ皿ではそうもいかない事態がやってきます。
父である薙切薊が学園に現れるのです。
つまり、音を立てずに忍び寄る影というのはこの薊のことを指しているのではないでしょうか。
騙し騙されて失った 罵り罵られて奪った
守るべき正義をすり減らして勝ち取るものなどない
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
これまで神の舌を使って様々な料理人を指導してきたえりなは、幼少期の経験からトラウマを抱えています。
そんな気持ちが反映された部分ではないでしょうか。
籠の中から見上げた空 雨上がりの青の眩しさに
囚われたままじゃ居られない 昔話なら捨てて
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
父親という存在の籠の中から逃げ出すことのできないえりなは、自由な幸平たち同級生の料理をみて眩しく思うのです。
昔のトラウマを抱える前までの楽しく過ごした日々でさえも、昔話なのだから捨てていこうと諦めています。