快楽に身を委ねれば緩やかに削られる野心
振り返り見渡す限りいつまでも咲き誇る美談
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
野心とは挑戦していく大きな野望を抱えた心のこと。
学園に帰ってきた薊が目指す料理のあり方は、まさに料理人が野心を抱くことがなくなる世界でした。
可能性に賭けるわけじゃなくて これまでの日々に賭けるんだ
何もかもが嫌になって投げ出した そこから始まる未来
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
父親が戻ってきたことでえりなは側近であり一番の理解者である友人・緋沙子とも離れ離れにされてしまいます。
そんなふさぎ込むえりなのことを救い出すのは、主人公である幸平創真なのです。
嫌になって投げ出し逃げ出したからこそ、えりなは父親の檻から飛び出し新しい未来が始まるのです。
籠の中から見上げた空 暮れゆく魔法掛けられた
囚われたままじゃ居られない 内側から響いた声が
戦うべきは他でもない とりまぜ刷り込まれたキオクだ
答えはヒトツと限らない 染まれるほどキレイじゃないさ
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
囚われていた時には料理への偏った思想を薊によって与えられ続けていました。
でもそのままではいけないということに、学園で送ってきた生活を通してえりな自身でも気づいていたのです。
これまで父親から刷り込まれた記憶やトラウマと戦うことがえりなにとって必要なことでした。
薊の示すただ唯一の料理の方針が全てではない、と考えるようになった様子が歌詞から感じられますね。
これまでに囚われなくても私は私として生きていける
信じていたすべてがたちまち音を立て崩れ
積み重ねた全てが瓦礫になろうとも
背中に隠してた翼がやっと今ゆっくりと広がり
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
生まれてから今まで作り上げてきた薙切えりなという料理人は音を立てて崩れてしまいます。
しかしそれは今いる場所から飛び立ち、さらなる高みへと進むためだったのです。
籠を飛び出し見上げた空 満ち欠け傾く月が照らす
囚われたままじゃ気づけない 足元にも広がる世界
従うべきは他でもなく 突き動かすほどの本能だ
ぼくはぼくじゃなきゃ居られない 変われるほど器用じゃないさ
出典: 虚虚実実/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳
囚われていたところから見えた空はわずかな範囲で、そこから飛び出せば月が照らしています。
この満ち欠け傾くというのは第1期の秋の選抜の舞台を彷彿とさせます。
常に姿を変えていく月という存在は料理の世界にも当てはまるのではないでしょうか。
えりなを動かす気持ちは料理人としてさらに高みへ行きたいという純粋な気持ちでしょう。
すぐには変われないけれど、それでもその気持ちだけは本物なんだと感じている様子が歌われています。
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