女の子が振り回していたと思うと、この部分もまた違ったように見えてきます。
彼からの“最後のプレゼント”は、彼からの「さよなら」。
ずっと“わたし”を追いかけていたけど、なかなか振り向いてもらえません。
そんな“わたし”を諦めようと、離れていくことを決める彼。
それでも、最後までこの“わたし”に華を持たせるために。
“わたし”にわざとフってもらえるようにしむけます。
「実は、自分には彼女がいたんだよね」と。
自分のプライドも守りつつ、“わたし”のプライドも守れるように。
“わたし”に「さよならしてあげる」と言わせます。
と考えると、この“あなた”がとても健気なラブソングに見えますね。
どこかで出てくる「あの日生まれた恋心」も、彼目線のもの。
“あなた”の“わたし”への気持ちを知っていながら、思わせぶりな態度をとる“わたし”。
かなり天真爛漫で小悪魔な女の子に見えてきますね。
主人公の女性は「不思議ちゃん」?
男性が放っておけないタイプ
主人公と男性の2人の関係。
最終的には主人公の女性の方が上手だったのでしょうか?
男性はこれでもか、と言わんばかりにプレゼント攻勢をかけました。
それを主人公は嫌とも言わず、嬉しそうに受け取ってくれていました。
よって、お付き合いを始めた初期の頃はうまくいっていたはずなのです。
しかし、時間が経つにつれどこかしっくりいかない雰囲気を2人は感じだします。
こちらに好意をもってくれているはずなのに、どこか不安感がつきまとう。
男性はこんな気持ちがぬぐえないのです。
しかし、主人公の女性の方はいつもと変わらないマイペース。
好きなのか、嫌いなのか、どっちつかずの対応です。
そんな不安感をぬぐうためにも男性は主人公にプレゼントを贈り続けたのかもわかりません。
もしかしたら主人公は掴みどころのない「不思議ちゃん」のような女の子だったのでしょうか?
「小悪魔」も「不思議ちゃん」も男性にとったら超魅力的
恐らくこの歌詞に登場する男性は、世間一般ではモテ系の男性だったのでしょう。
だから、この妖しい魅力を放つ主人公の女性からも即OKをもらえたのです。
ところがOKをもらえてからの先が思い違いの連続でした。
自分の方だけを向いてくれない主人公の本心を図りかねたのです。
だからといって、堂々と二股をかけるのは褒められたやり方ではありません。
例えそれが主人公を振り向かせるための手段だったとしても。
そして案の定、主人公の心にも「恋心」が遅まきながら芽生えたようです。
しかし、いかんせん時期が遅すぎました。
「プレゼント」という楽曲は主人公にとったらはかない失恋ソングになってしまいました。
しかし、若い男女の恋愛はこれからでしょう。
躍動感あるスカビートなメロディで仕上げられたこの楽曲。
もしかしたらこれから起こるであろう、若い2人のための恋愛応援ソングなのかもわかりません。
水曜日のダウンタウンの検証企画にもなった曲
実はTBS系TV番組・水曜日のダウンタウンでも取り上げられた「プレゼント」。
歌詞の解釈ではありませんが、この回で検証されたのは以下の説。
曲中に出てくる「プレゼント」、探せば全て揃えることができるのでは?というもの。
実際に、“青い夜”や“淡い夢”、“恋心”といった形の無いもの以外は、全て揃えることができたようです。
ちなみにJITTERIN'JINNと同世代の篠原ともえさんも、この回に登場。
篠原さんいわく、このプレゼントでコーディネートすると「この時代のファッションになっている!」とのこと。
当時、青春真っ只中だった方たちから見ると、こんな楽しみ方もできるようです。
JITTERIN'JINNの魅力
可愛いだけじゃない
難しい比喩表現などはあまりなく、複雑な感情の動きもない。
わかりやすい言葉で淡々と情景を描く曲が多いのが特徴です。
裏打ちの2ビートでノリやすく、メロディーそのものはポップで可愛らしいもの。
ですが媚びるような雰囲気はなく、パフォーマンスもとても淡泊です。
また生音にこだわった演奏力の高さも評価されています。
このスカ調の曲づくりも、当時としてはかなり珍しかったようです。
澄んだキレイな歌声に、独特のリズム感。
あまり感情的にならないメンバーたちのクールなパフォーマンス。
歌う曲に似つかない無機質なところも、彼らの魅力ですよね。
その他にも、魅力的な女性ボーカルバンドが多数!
様々なバンドが生まれ、数多くの名曲が生まれた80年代後半~90年代初頭。
この世代のバンドたちに影響され、音楽活動をはじめたアーティストもたくさんいるかと思います.。
そんなJITTERIN'JINNと同時期に活躍した女性ボーカルバンドたちの一部をここでご紹介しておきます。
【今すぐKiss Me/LINDBERG】往年の名曲の歌詞を紐解く!最新作まで収録したMV集も必見♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
1990年代前半、明るく力強い歌声で一世を風靡したLINDBERG。今回は彼らの代表曲ともいえる「今すぐKiss Me」にスポットを当てつつ、最新作まで幅広くLINDBERGの情報をお届けします!