【ミュージックプランクトン】SAKANAMONは音楽の海をどう泳ぐ？歌詞の意味を解説【コードあり】

前項でも紹介しましたが「ミュージックプランクトン」はかなり作りこまれた1曲です。

ここからはそんなこの曲のコード進行を紹介。

彼らの楽曲を作り出す要素に触れてみましょう！

弾き語りなどをしてみても楽しいかもしれませんね。

まずはAメロから。

add9やm7などのコードが楽曲のお洒落感を演出していますね。

Em7/Dのオンコードは頭にくるCadd9への流れをスムーズにするもの。

繰り返しの続く進行の中で輪を描くような流れを作り出しています。

サビの肝になるのは「僕らを拵えては」の部分のB7/D#のコードですね。

この曲はGのキーで演奏されていますが、この部分は転調に当たります。

B7のコードの構成音でGキーから外れるのはD#の音。

オンコードでそれを強調することでこの部分をさらに効果的にしているんですね。

曲の中で唯一マイナーコード始まりの進行が登場するこの部分。

起承転結で表せば「転」といった印象でしょう。

最後のサビへ向けてのわかりやすい展開になっていますね。

最後にCメロ部分です。

M7の甘い響きを頭に持ってくることで、雰囲気は一気に劇的に。

後半のG#M7からGM7への半音の動きもなんともクライマックス感を帯びています。

それぞれの要素が、終わりへと向かっていることを予感させますね。

複雑に見えるコードが並んでいますが、その内容は意外にシンプルです。

add9や(13)のようなテンションコードは単に雰囲気を変えるためのもので、実は難しいものではありません。

それよりも注目すべきは時おり入る転調でしょう。

ほんの一瞬の音の響きがスパイスのように聴く人の感性を揺さぶるんです。

転調はわかりやすく言えば「わざと外した音」。

ソングライターにとっては腕の見せ所なんですよ。

今回はSAKANAMONの「ミュージックプランクトン」を紹介しました。

楽曲にも歌詞にも「クリエイター魂」のようなこだわりが感じられる1曲でしたね。

これだけの才能を持ち合わせている彼ら。

売れようと思えばもっと売れるはずです。

しかしそのマイペースさがSAKANAMONの良さ。

今の活動のやり方があるからこそ、良曲を生み出せるということもあるのでしょうね！

彼らの楽曲が気に入ったという方はスネオヘアーなんかもいかがでしょうか。

センス溢れるソングライティングはSAKANAMONに通じる部分がありますよ。