「和」がポイントになっている儚いラブソング

つばきファクトリー【ふわり、恋時計】歌詞解説!しのぶれど咲き匂ってしまう片想い…繊細な表現を味わっての画像

春といえば、出会いと別れの季節。

新たな出会いを見つけて、恋に落ちる人も多いのではないでしょうか。

今回紹介する楽曲「ふわり、恋時計」も、そんな春の恋をテーマにした作品になっています。

「ふわり、恋時計」は2019年2月27日に、つばきファクトリーがリリースした楽曲

「三回目のデート神話」との両A面シングルとしてリリースされました。

「三回目のデート神話」がアップテンポで激しいナンバーなのに対し、

「ふわり、恋時計」は「和」をポイントにした、儚いミディアムバラード

楽曲の中では、切ないピアノやストリングスの音色がメインで使用されています。

厳かな春の訪れを感じることができる、美しい楽曲になっているんですよ♪

センチメンタルな気分に浸りたい時などには、うってつけの楽曲といえるでしょう。

春らしさを感じることができるMVも要チェック!

美しい和の雰囲気が特徴的な「ふわり、恋時計」

メロディーやアレンジだけでなく、MVでも「和のテイスト」を感じることができます。

MVの様々な箇所で登場する金魚の映像。

レトロな振り子時計を描いた背景。

桜をイメージすることができるメンバーたちの衣装。

映像を見ているだけで、厳かな気分を味わうことができます。

和風の映像が好きな人や、春っぽい映像が好きな人はきっと気に入ること間違いなしです!

YouTubeで公開されているMV(フルバージョン)を上記に貼っているので、

歌詞を読む前にぜひ一度MVもチェックしてみてください。

傷つきたくないけど恋したい…複雑な乙女心を描いた歌詞に注目!

つばきファクトリー【ふわり、恋時計】歌詞解説!しのぶれど咲き匂ってしまう片想い…繊細な表現を味わっての画像

ここからは「ふわり、恋時計」の歌詞について、詳しく解説していきます。

この歌詞の主人公は、過去に恋愛で傷ついたことがある女性。

しかし、素敵な男性と出会って心を揺さぶられる…といった物語が描かれています。

恋愛で傷つきたくないけど、勇気を出して意中の彼と恋をしてみたい。

そんな複雑で甘酸っぱい恋心を表現しているんですよ♪

片思い中の人や、過去に恋愛で傷ついたことがある人は、深く共感できるかも!?

ということで、さっそく歌詞の内容を見ていきましょう。

ちょっぴり難しい和風の単語もたくさん登場するので、それも併せて解説していきます。

1番の歌詞

春先に心揺さぶられる出来事に遭遇した主人公

うららかな陽だまりに
薄氷(うすらい)が溶けてゆく
風はまだ冷たくて
過ぎし恋 疼(うず)きだす

出典: ふわり、恋時計/作詞:井筒日美 作曲:星部ショウ

歌詞の冒頭から、和風の単語がいくつか登場していますね。

まず「うららか」というのは、陽の光が指していてのどかな様子のこと。

そして「薄氷」は、薄く張っている氷のことを指します。

要するに、冬の間ずっと凍っていた外の氷や雪が、春の陽気によって溶けているということですね!

しかし「風はまだ冷たくて」といっているので、まだ寒さの残る春先であることが分かります。

「過ぎし恋」という言葉にも注目してみましょう。

この主人公は、過去に別の男性と恋愛をしていたのだと思います。

しかし、その恋愛はうまくいかず、主人公は心に傷を負ってしまった。

恋愛に懲りて、恋することを忘れようとしていた主人公。

しかし、ある出来事が主人公の心を揺さぶり「恋すること」に再び目を向けている。

そんな心境を描いているのでしょう。

新しい出会いにときめく主人公だけど…

華やいだワンピース
ときめく蝶になって
君へ羽ばたきたくて
だけど怖くて

出典: ふわり、恋時計/作詞:井筒日美 作曲:星部ショウ

主人公の恋心はどんどんと強まる一方。

「君」の気持ちを振り向かせるために、かわいいワンピースを着てアピールしようとします。

まるで羽ばたく蝶のように、主人公の気分は上昇しているのでしょう。

しかし、恋愛に対する不信感も拭えないのだと思います。

「怖くて」という言葉が入っているのは、主人公の心の中に不安が残っているからなのでしょう。

素直に恋ができない理由

さよならの残像で
この恋も揺さぶられ
素直な私いずこ

出典: ふわり、恋時計/作詞:井筒日美 作曲:星部ショウ

「さよならの残像」というのは、前の恋人と別れた時の記憶を指しているのでしょう。

納得できないような形で、前の恋人と別れることになった主人公。

今回の恋愛も同じような結末を辿ってしまうのではないか…と不安になっています。

本当は素直になって「君」と思いっきり恋をしたい…。

でも、過去の恋愛のことを思い返すと、どうしても怖くなってしまうようです。