様々なアーティストがカバーをする名曲

チューリップ財津和夫さんが作詞、作曲を手がける【切手のないおくりもの】。

様々なアーティストがカバーをしている名曲です。

上記MVは、平井堅さんがカバーをしたもの。

他にもカバーしているのはWANIMAつじあやのさん、夏川りみさんなどの豪華アーティストたちです。

ある音楽番組で1977年に発表されてから人気が衰えず、長く歌い継がれています。

この楽曲のテーマは『』です。

その理由は【切手のないおくりもの】という楽曲タイトルにあります。

歌詞に何度も登場するこの言葉に込められた『愛』とは一体なんなのでしょうか。

その謎をじっくり解き明かしていきましょう。

心からの『愛』を

この『歌』こそが『愛』

私からあなたへ この歌を届けよう

出典: 切手のないおくりもの/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫

度々出てくる「歌」という言葉。

これは【切手のないおくりもの】の中で重要なポイントです。

各シーンでその歌の意味は変わるというのも大きなポイントだと感じます。

『愛』がテーマだと上記で説明をしましたが肝心なその言葉は歌詞内に出てきません。

しかしその『愛』を表している歌詞がこの楽曲の中には何度も出てきています。

それは紛れもなく「歌」という言葉です。

「愛を込めて君へ伝える」この伝え方が歌うことだったのでしょう。

そのため僕は『愛』を伝えるために何回も歌います。

それが僕の愛情表現だったからです。

そしてこの最初のフレーズでも、愛を伝えています。

この場面は、何よりも愛している君へ向けた恋愛ソングということがわかります。

この世に2人と存在しない

広い世界にたった一人の
私の好きなあなたへ

出典: 切手のないおくりもの/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫

この世に2人と存在しない君に、僕からの愛を伝えるよ。

1行目にある歌詞は「この世に君以外の君はいない」という意味。

なぜこのような解釈になったのかというと「たった」という言葉がついているためです。

「たった」という言葉は極少ないのような意味であり、直前の歌詞をより大きく見せるために使われているのでしょう。

人間は自分の周りしか見えなくなるので、その小さな輪の中にしか目を向けなくなります。

しかしその目を外へ向けてみると、すごい数の人間がいることに気が付くのです。

そしてたくさんの人間を見て、僕の心の中を占める君の存在に気が付きました。

だからこそ「たった」であり「この世に君以外の君はいない」というような解釈になったのです。

2行目はそのままの意味で「僕の愛する人」という意味。

そのためこの場面では「君以外の人間は君ではなく、それは僕の愛する君ではない」ということになります。

両親への『愛』を

僕も大人になる

歳老いたあなたへ この歌を届けよう

出典: 切手のないおくりもの/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫

この場面で『』を伝えている人物は両親です。

もしくはお世話になった人など、僕の成長に関わってくれた人々を指します。

僕がまだ小さかった頃は、その人も若く元気いっぱいでした。

しかし時が経つにつれ僕も大人と呼ばれるような歳になります。

そうなるとお世話になったその人も年を重ねていき、今では静かで穏やかな存在に。

しわしわになった手や顔を見ていると、あの頃とは比べ物にならないほどこの人のありがたみを感じたのです。

だからこそ、感謝の気持ちを込めてお世話になった方に『愛』を渡すのでしょう。

この場面はお世話になった人へ向けた感謝ソングということがわかります。

僕にたくさんの『愛』をくれた

心優しく育ててくれた
御礼がわりにこの歌を

出典: 切手のないおくりもの/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫