「ゆめのはじまりんりん」。タイトルでいきなりカワイイ脱力感
ひらがなのタイトルが、いい意味で拍子抜け
「ゆめのはじまりんりん」。
このタイトルの時点で、“中田ヤスタカさん×きゃりーぱみゅぱみゅちゃんらしさ炸裂”です。
(ここからきゃりーぱみゅぱみゅちゃんを「きゃりーちゃん」と呼ばせてもらいます)
きゃりーちゃんの楽曲によくみられるのが、“ひらがな&カタカナ混じりタイトル”。
この「ゆめのはじまりんりん」もすべてひらがな表記で脱力系です。
漢字が出てこないタイトル。ふわふわ可愛い女の子のイメージ。
私はこのタイトル、すごくキュートな響きだと感じます。
かつて“原宿カワイイ大使”に任命されたきゃりーちゃん。
そんな彼女にふさわしい世界観です。
歌詞に隠された意図は何?
この「ゆめのはじまりんりん」という卒業ソングは、歌詞が短めで淡々としています。
そのため、その裏に込められた意味はかなり読み取りにくい。
どうみても、シンプルに卒業シーンの状況を綴っているだけのように見えます。
いえ、もしかしたら裏の意味なんてじつは何もないのかも…?
そんなふうに思わせる「ゆめのはじまりんりん」。
これから歌詞の中に深読みできる箇所を探してみようと思います!
まずは1番の歌詞をCheck!
とてもキッチュな卒業シーン
今まで 色んなホントいい思い出たち
トランクに 押し込み 忘れはしないよ
これから 未来は 自分次第なのでしょ
わくわく の切符を買いに行くよ
出典: ゆめのはじまりんりん/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
きゃりーちゃんのイメージを頼りに、ヤスタカさんが瞬時に書き上げたかのような歌詞。
(※私の勝手な想像です)
ヤスタカさんは、男性とは思えないほど乙女チックな歌詞を書かれるので、いつも驚かされています。
この部分のあどけない歌詞はまさに、きゃりーちゃんの雰囲気そのもの。
天才的なまでの、<目の前の相手のオーラや雰囲気をつかみ取ってしまう能力>をお持ちなのでしょうね。
私にとってのきゃりーちゃんのイメージも、まさにこの歌詞のような感じ。
「卒業は寂しいけど、これも次なる飛躍への1つのステップ!」と物事を前向きに捉えるタイプに思えます。
オリジナティーの高いキャラクターと、天性のセンス。
それによって、“きゃりーぱみゅぱみゅという独自の世界”を築いてきた女性に思えます。
中田ヤスタカさんは、そんなきゃりーちゃんの世界観を熟知しているのでしょう。
“感じたまま、見たままのきゃりーちゃんを歌詞にしたらこうなった”。
そんな表現なのではないでしょうか。
歌詞に英語がたくさん混じる…!
グッバイ ティーチャー マイフレンズ
旅立ちの際の ドキドキ
すっぱい キャンディーのリップス
知らない 都会に ご期待
グッバイ ティーチャー マイフレンズ
ありがとう 勇気ください
ボクだけの部屋から ゆめのはじまりんりん
出典: ゆめのはじまりんりん/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
この軽いノリ、すごく素敵(笑)。
書こうとしてもなかなか書けない感じの文章です。
さらに横文字の英語は、私にでも分かるレベルの英語。
ですが、なんとなくカワイイ。どうしてでしょうね。
もしここで難解な英語が登場したら、この「ゆめのはじまりんりん」の不思議な世界は崩壊してしまいそうです。
この歌の最大の魅力は、もしかすると“小難しさが1ミリもないところ”なのかもしれません。
一人称が「ボク」…?
「もしかして男の子目線の歌詞?」とここで初めて気づきます。
ですが、女の子でも”「ボク」呼び”する人は多いので、正直よく分かりません。
この歌の主人公が男の子でも女の子でもOKなように作られたのかも…?(憶測ですが)
もしくは、ヤスタカさんがご自身の記憶について描いている箇所なのかも…?