刹那を生きるものへ あまねく届く歌が
自由の果てへ駆り立てるだろう 「生き抜け」と

出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖

世界や星の視点で見れば、私たち生物の命はまばたきする速度で過ぎ去ってしまいます。

そんな短い寿命しかない者たちに語りかける言葉があるのでしょう。

誰の声なのかという設定はありませんが、ふっと聞こえた時新たな力が湧いてくる。

どこからか聞こえてくる救いの声なのです。

星のように命は巡る

We will find the way
誰もが等しく 希望という種を持った メグルモノ
こじ開けた扉は語ることなく かすかな雲間に 星は巡る

出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖

1番目のサビです。

1行目の英文を独自和訳すると、「自分たちは道を見つけ出すだろう」

2行目は生と死という命の輪廻世界を示しているように思えます。

生きとし生けるものすべてが、光を抱いて生まれ人生を巡っていく。

そうして開いていく可能性が3行目なのでしょう。

その先に見えるものは静かで、騒ぎ立てるようなものではありません。

命が持つぬくもり

想いが滅ぼすモノ

月が太陽に焦がれ 背にすがるように
小さな祈りが 時に摂理を食らう

出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖

ここから2番に入ります。

月と太陽という、相対するモノの比喩が用いられていますね。

人の思いは世界を前にすると砂よりも小さなものかもしれません。

しかしゲームで世界を支配しようと企む魔王のように、時に世界を混乱に陥れることもあるのです。

絶望の脆さ

視界に群がる憧憬を振り切れぬまま
小さな祈りが 時に摂理を食らう

出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖

1行目の「憧憬」とは、字の通り憧れのことです。

「こんな風になりたい」「こんな存在でありたい」という願いは誰もが持つもの。

裏腹に、実際に願望が叶うとは限りません。

加えてどんなに憧れていても、自分は自分であり憧れる誰かにはなれないのです。

そのことを悟った時、それを諦めなければならない。

簡単にそれができればいいのですが、そうはいかないのがこの歌詞の言葉なのでしょう。

ぬくもりが希望に変わる時

差し伸べられた手のぬくもりはやがて
かがり火に変わるだろう

出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖

冷たい絶望に身を沈めている時、助けようと伸ばしてくれる手があります。

当然ながら生きている人の手は温かい。

触れた体温によって絶望から立ち直らせてくれる、ということでしょう。

2行目の「かがり火」から、希望をもたらすのは温かさだけではないようです。

炎が放つ光が、一つのポイントになっていきます。