塗り重ねられる道のり
その熱はいつの日か 誰かの道を照らし
行く先さえ塗り重ねていく
焦燥や後悔を飲み込みながら 続いていく
出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖
絶望から立ち直らせてくれた火が照らすのは、自分の足元だけとは限らない様子。
同じように助けを求めている人がいるのでしょうか?
助けていく内に色々な真実が判明して、目的が変わっていくのかもしれません。
それは、ファンタジーの世界で繰り広げられるRPGそのものですね。
人生もそれと同じだということを伝えたいのではないでしょうか。
命は自由ではない
Feel ideal dreams…
誰もが等しく 理想という枷を持った メグルモノ
名前のない物語を終える時 蒼い灯火は 何を描く
出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖
2番目のサビです。
ここでも1行目は英文で、和訳すると「理想とする夢を感じよ」。
人のように理性を持つものは理想に囚われ、追い求めてしまいます。
檻に閉じ込められているのではなく、手か足に枷がかけられているというのが何ともリアル。
最初から理想を捨ててしまえば自由なのですが、なかなかそうはいきません。
ただし歌詞の3行目にあるように、追い求めた結果は人生が終わった時に出るようです。
4行目の「蒼い灯火」は人魂…というよりはスライムに転生した主人公の魂な感じもしますね。
作中主人公はスライムに転生して、新たに始まった「名前のない物語」に感激します。
「メグルモノ」の先駆けとなった「Nameless Story」から最後の段階に入っているって感じです!
生と死の輪廻
どんな残酷な世界でも、愛する想いが命を誕生させる
誰がためにと
眼に映る誰かを愛おしく思うほど 種はきっと芽吹くだろう
美しく醜いこの世界には 何もかもが在る
出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖
かなり抽象的かつ情景的に、命が芽生えることを述べています。
世界はきれいな側面もそうでない側面もありますが、この真実だけは変わらない。
どんなに醜くても、愛することで新たな命が生まれてくるのがこの世も常なのです。
命は奇跡
誕生(はじまり)と終焉(おわり)は奇跡のもとに
手を取り合い また 時は巡る
幾度となく
巡り
巡る
出典: メグルモノ/作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖
最後のサビです。
実際はここで引用している歌詞の前に1番のサビと同じ歌詞が入ります。
命が誕生し、人生を全うしていくことって実は奇跡です。
更に、その一瞬でしか生きられない者同士が出会うことは一期一会と呼べるほど。
私たちはついつい忘れがちですが、人と人が出会うことってとてつもなくすごいことなのです。
延々と続き巡り廻る時間の流れの中で、私たちは奇跡の中で生きていることを述べているのでしょう。
「転生したらスライムだった件」から生まれた「メグルモノ」
「メグルモノ」は「転生したらスライムだった件」に寄り添う曲です。
原作のライトノベルを読んで歌詞を作成されています。
タイトルも、作品に登場するスキルの名前からもじったというこだわりよう。
「クラウモノ」のようにカタカナ表記になっていて、「メグルモノ」もそこからとっています。
寺島さんご自身もこのタイトルを気に入っているというエピソードも。
現実をファンタジーへ、そして命と世界という壮大なスケールのテーマが盛り込まれた曲です。
そして単に人生を歩むだけでなく、誰かと共存していくこともテーマの一つです。
これも寺島さんが「転生したらスライムだった件」から感じ取った要素の一つでした。