YouTube発実力派シンガーソングライター「Miyuu」

Miyuu【never be fine】歌詞の意味を徹底解釈!男女の駆け引き…“あるある”に共感の画像

誰もが手軽に自作の楽曲を発信できる時代になっても、そこからデビューを勝ち取るのはほんの一握りか、それ以下です。

その中にあってMiyuu(ミユウ)は2016年のYouTuber女子オーディションでグランプリを獲得した実力派。

2018年11月12日には自身とファン双方が待望のアルバムをリリースしました。

CDは限定1000枚、タワーレコードのみで販売されたためプレミア化は必至でしょう。

1stアルバムのリードソング『never be fine』をピックアップ

今回ご紹介する『never be fine』は1stアルバム「COME ONE, COME ALL」の幕開けを飾る一曲です。

ライブで演奏されたことから人気を博しており、音源化が待ち望まれていました。

アルバムのリリースに合わせて『never be fine』のMVが公開されています。

海で、バルコニーで、ベッドの上で物憂げな表情を浮かべるMiyuuが印象的です。

こうした表情は何を表しているのでしょうか。

「分かる!」と首を縦に振りっぱなしの『never be fine』歌詞を紐解きます。

夢の障壁が彼の存在だなんて……

彼女の夢を応援してくれる彼氏は、素敵ですね。

では彼女の夢の邪魔をする彼氏は、どうでしょうか。

話し合いに応じることすらしてくれない

泣いていたってしょうがないね
わかり合おうと努力したって
機嫌が悪いで済むなら
人を苦しめてもいいんだね

出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu

将来の夢に本気で向き合うために、彼との関係に終止符を打とうとしている主人公。

今そう決めたわけではなく、関係を継続しながらうまくやっていく方法も模索したのかもしれません。

しかし彼はまともに取り合おうとはせず、妥協点を見つけるどころか、探すことすらしなかったように見えます。

一方通行の彼女の訴えを聞いた彼は、あからさまに表情を曇らせます。

彼のこうした態度は、話し合いの末に別れが見えているからこそなのでしょう。

まともに話し合いをしてしまったら彼女を手放すことになる、だからはぐらかしているのです。

彼女は彼との関係に早く決着をつけて、先に進みたいと思っています。

でも話を持ちかける度に嫌な顔をされてしまうようです。

まるで自分が彼を苦しめているような構図になってしまえば後に引くしかありません。

しかし本当に苦しんでいるのは彼女自身です。

夢への思いを軽んじられたことへの怒り

夢を叶えてあげるからって
甘い言葉にたぶらかされ
フラフラとついて行くとでも
思っていたの? 笑わせないでよ

出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu

このセクションは二通りの解釈ができます。

例えば、ミュージシャンになる夢を叶えるための大きなチャンスであるスカウトがかかったとき。

滅多にないチャンスを逃したくないという彼女に彼は言うのでしょう。

騙されているだけだ、そんなスカウトは偽物だ、と。

真実なのに「嘘だ」と言われること以上に、真偽も見分けられない人だと思われたことがショックなのです。

まるで信用してくれていなかったのか、と彼女は唖然とします。

もう一つは、彼自身が何らかのコネクションを持っている解釈です。

ミュージシャンになりたいなら話を通してあげる、と言えば別れずに済むのではないか。

彼の浅はかな考えが見えてくる解釈ですね。

しかし、自分の夢が恋愛の駆け引き材料に使われるなんて言語道断なはずです。

どうしたの?とぼけながら聞いて来る
Lyricなんて 全然聴いてないよね

出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu

前日の口論を翌日まで引きずっている彼女に対し、何事もなかったような顔をしている彼。

その口論はその場で終わるようなものではなく、今後の彼女の行方を左右するものなのです。

彼女の中では何も終わってはいないのです。

しかし彼は「昨日は昨日、今日は今日」といった態度を見せています。

「Lyric」は歌詞のことですが、歌詞よりもさらに感情に重きを置いた表現として使われます。

彼女がどんなに苦しんでいるか、どんなに夢を叶えたいか、彼には伝わっていません。

もし彼女がその思いを歌にしても、彼の耳を素通りするのでしょう。

ここまでの歌詞を読むと、素通りする「フリ」をするのだと予想できます。

よく「女性は過去を引きずる」という言葉を聞きますが、この曲では「引きずる」というわけではありませんね。

終わっていないから手放せないだけなのです。

その言葉は絶対に忘れない