【A gonna/モーニング娘。'18】曲名は大阪弁？！尾形春水ラストシングルのPVをチェック！

2018年6月リリースされたモーニング娘。’18の両A面シングル『Are you Happy？/A gonna』。

全曲がつんく♂作詞・作曲によるシングルは『冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only』以来。

特別な意味があるように感じるのは12期メンバー尾形春水が参加した最後のシングルだからでしょうか。

モーニング娘。生みの親であるつんく♂からのはなむけのように感じてしまいます。

曲名の『A gonna』は関西弁の「ええがかな」にかけています。大阪府出身のつんく♂らしいセンスです。 

さて、ここからは少し英語のグラマーの復習にお付き合いください。

「gonna」は「going to～」の省略形で「～するつもり」という意味。

同じく未来に関する意志を表す「will」とは微妙にニュアンスが異なります。

それは、すでに予定されているかそうでないか。

「gonna」は、スケジュールに限らず心づもりも含めて決まっている予定の説明を意味します。

ちなみに、「will」は意志の表明。必ずしも決まっているとは限りません。

意味は同じでも、どのような文章や会話の流れで使うのか。

余談ですが、適切な言葉選びを意識するのが言語を覚える近道のひとつだと思います。

さておき、言葉は人間が情報や気持ちを伝えるためにつくったツールです。

つんく♂はどんな気持ちを込めてこの曲を作ったのでしょう。

「gonna」は決定した未来に対する言葉。「ええがな」は言わずもがな肯定を意味する言葉です。

卒業メンバー尾形春水の背中を押している。そのように捉えることもできるのではないでしょうか。

『A gonna』の歌詞を聴いて、まず感じるのは強い自立心。

何事も自分で決めて行動するという決意が表れているかのようです。

これから先どんなことが待っているのか。自分はどんな選択をするのか。

合っているか間違っているか分からないけれど、それでいいのだろうか……。

期待と不安に揺らぐ感情が伝わってきます。

未来に不安を覚える理由はとってもシンプル。結果が分からないからです。

当選確実なら宝くじを買うでしょうし、失敗が分かっていれば最初から手を出さないという選択も可能。

そこにつきまとう感情は不安感とは違います。

人間は分からないものに対して恐れや不安を抱くんです。どれだけ実績のある方でも葛藤するはず。

それを払しょくできる存在は、ひとりは自分、もうひとりは信頼している人物ではないでしょうか。

 「やってやる！」という強い意志。「（それで）ええがな」と応援する思い。

歌詞の「A gonna」にはそれが込められているようです。

進路や独立の旨を打ち明けたときに「やってみなさい、ただしハンパはなしだ」と言われる。

ドラマなどで見かけるくだりです。

応援は本当に心強いもの。ですが、それは肯定してくれるからだけではありません。

自己責任というきびしい言葉の裏側にあるのは、成功を信じてくれる気持ち。

本当のやさしさが表れているフレーズです。