【D-51/NO MORE CRY】歌詞の意味を詳しく解説！大切な「君」とは誰のことを表している？

外に出てみると、眩しい太陽が降り注いでいます。

何て清々(すがすが)しい青空なんでしょう。外はこんなに明るかったんだ。

当たり前のことですが、そんなことを改めて実感するくらい「僕」は闇に落ちていたのです。

これまで、「僕」は嫌なことや苦手なことからは逃げてきました。

「僕は1人だから、弱いから、逃げたっていいじゃん」。

「どうして僕ばっかり……」そんなことを呟いていた日々。

でもそれは昨日までのこと。今日から「僕」は生まれ変わります。

目標に向かって走り出す足があります。「君」の手を引く勇気もあります。

次に泣くとしたら、それは「喜びの涙」と心に決めたようです。

ここでようやく「僕」が変わるきっかけが見えてきました。

手を差し伸べてくれた「君」の手を、「僕」は拒否してしまったのです。

「小さな手」というキーワードから「君」を推測してみました。

1. 幼い弟妹(ていまい)？
2. 自分の子供？
3. 小柄な(気になっていた)女子？

考えた結果、1と2は大人げない気がしたので、3として考えてみます。

この曲は「ごくせん」の主題歌ですから、男子高校生を想定している可能性も高いです。

「僕」は孤独に陥っていた高校生。学校が終わるとすぐに下足場に向かいます。

ですがある日、何気なく「大丈夫？」と声をかけてくれてた女の子の手を振り払ってしまいました。

「僕」が人に触れたのは久し振りだったのかもしれません。

手を払われた彼女は目を見開きました。心配して声をかけたのに完全に拒絶されたのです。

「僕」と彼女は幼なじみですが疎遠な状態。

彼女も久し振りに声をかけるために勇気を振り絞ったのではないでしょうか。

一気に凍りつく2人の間の空気。「僕」がうろたえている間に彼女は去ってしまいます。

「急にごめんね」そんなことを言った彼女の目には涙がにじんでいたのでは……。

追いかけようとした「僕」はつまづきます。

靴ヒモがほどけていて、こんな状態じゃ走れるワケがないのです。

「僕」は靴ヒモを直しながら考えます。自分が「自分」しか見ていなかったこと。

傷つけられるのを恐れて傷つけてしまった彼女のこと。

その相手は自分にとって「大切な人」だったんじゃないかということ……。

「僕」は立ち上がり、彼女を追いかけます。もうほどけないよう、靴ヒモをしっかりと結んで。

走り回っていると涙目の彼女を見つけます。改めて彼女の姿を確認して「僕」は思うのです。

「君のことをもっと知りたい。これからも一緒にいてほしい」と。

気落ちしてベンチに座っている彼女に「僕」はゆっくり近づきます。

「僕」に気づいて顔を上げる彼女。そっと伸ばされる「僕」の手を見つめています。

拒否されないまま「僕」が彼女の指に触れるとそれはとても冷たくて……。

「僕」は自分がしてしまったことの重大さを知るのです。

人を傷つけるのがこんなに簡単だということ。一瞬で相手の体温をも奪うことができてしまうのです。

なら同時に、冷えた指を温めてあげることができるのは「僕」だけ……。

「僕」は今度こそ勇気を出して彼女を抱きしめてあげるのでしょう。

「NO MORE CRY」の印象があまりに強いD-51。

ですが2018年2月～3月の間、NHK「みんなのうた」で流れていた「忘れないよ」をご存知ですか？

「この日を忘れないよ。生まれてきてくれてありがとう」。

そんな風に、親から子供に気持ちを伝える1曲です。

配信限定で2018年2月に先行リリースされましたがニューアルバムへの収録が決定しました。

9月26日、夏の終わりにリリースのタイトルは「Late Summer」。

今も澄んだ声は健在の2人の優しい声に癒されてくださいませ。

「ごくせん」第3シリーズの主題歌。

「ごくせんTHE MOVIE」主題歌の「プルメリア～花唄～」MVも見られます！