3番に入ると、状況が一気に加速

この酒場には、離れがあるようです。

1階が店舗で2階が住居、そして倉庫がわりに使っている離れ。そんな感じでしょうか。

その離れに「泊まらない?」と女性が誘います

他に客はいないのでしょうか。

初めて来た客を泊めるなんてかなり大胆です。

雪が降っているから、終列車が行ってしまったから…。

2人には泊まらなければいけない理由があります。

「同じ部屋で過ごすわけではないから」これは言い訳です。

動き始めた運命の歯車は、どうすることもできません。

行き場のない2人の行き着く先

香西かおり「酒のやど」の歌詞を解説!冬の夜に出逢ったふたり…引き寄せられた理由が身に染みるの画像

故郷なくした 似た者どうし
夢のかけらが ほしい夜

出典: 酒のやど/作詞:池田充男 作曲:森山慎也

雪の降る夜に偶然酒場で出会った2人。

帰るべき街もなく、待っている人のいる家もない。

迎え入れてくれる場所も、暖かく接してくれる人のいない境遇の2人。

似ているからこそ、離れがたくなります。

ありのままの自分をさらけ出すことができる。自分をそのまま受け入れてくれる

「自分を理解してくれるのはこの人しかいない」

そんな切羽詰まった気持ちの2人には、もう行き場所はありません

離れることができなくなってしまったのです。

さすらいの さすらいの 酒をのむ
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど
ゆらりとくずれる 酔いごころ

出典: 酒のやど/作詞:池田充男 作曲:森山慎也

3番のサビです。

自分を理解してくれる人はいない。

自分は一人ぼっちで生きていくのだと、気を張り詰めていた自分。

誰の助けも借りず、誰にも受け入れられず生きると覚悟を決めていた自分

そんな自分のところに現れた人。

このまま別れてしまうことはできません。

酔っているせいなのかもしれません。2人はお互いを求めあっているのです。

もう誰にも止めることはできません。

何年かかっても辿り着けない愛もあれば、一瞬で燃え上がってしまう愛もあるのです

酒場が舞台の演歌をご紹介します

『酒のやど』は酒場を舞台にした恋物語。

小道具に「酒」「雪」「風」と揃えば最強です。

お酒と演歌は切っても切れない仲

酒場を舞台にした演歌の記事もOTOKAKEにはあります。

大人の世界を、ぜひチェックしてください。

日本国民の歌姫「美空ひばり」。没してなおその人気はうなぎ上りです。今回は美空ひばりのなかでも屈指の名曲『悲しい酒』の歌詞を解説。彼女はこの曲を歌う際涙を流します。その涙の理由とはなにか探っていきたいと思います。

作詞 石本美由起、作曲 古賀政男のゴールデンコンビが作った名曲美空ひばりが魂を吹き込みます。

特に、間奏での長い台詞は毎回涙を流しながらの熱演

曲の合間に入る台詞は微妙な感じになることが多いのに、さすが美空ひばり

オーディエンスの心をがっちり掴んで離さないカリスマ性をいかんなく発揮しています。

こちらの記事では『悲しい酒』の歌詞解説が読めます。

細川たかしの大ヒット曲「北酒場」について、歌詞の意味を考えてみます。明るいムードで歌われる一夜の恋。時代を超えて愛される、この曲の魅力に迫ります!

細川たかしの大ヒット作です。

作詞はなかにし礼、作曲は中村泰士。

こちらの楽曲も、超大物2人による作品。

ポップで楽しい曲調で、酒場でのゲームのような刹那的な恋を描いています。

こちらの記事では『北酒場』の歌詞解説が読めます。

細川たかしストーリーも興味深いです。

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