平井堅【いてもたっても】
2019年初の配信リリース
ラブソングといえばこの男性アーティスト!といっても過言ではない、平井堅。
繊細な歌詞と癒しのミックスボイスでファンの心を掴んで離しません。
そんな彼が、2019年5月29日にシングル曲【いてもたっても】を配信リリース。
同年6月に公開された映画『町田くんの世界』の主題歌に起用され話題となっています。
不思議な世界観を演出しているMVにはどんな意味があるのでしょうか?
映画【町田くんの世界】
本作の主人公・町田一は、勉強も運動も苦手だが、人間が好きで、また周りの人間からも愛されている高校生である。
ある日、一は、授業中に誤って怪我をしてしまい、手当てを受けるために保健室に向かう。そこで、授業をサボっていたクラスメイト・猪原奈々と出会う。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/町田くんの世界
誰にでも優しく親切。
取り乱すことなくいつも冷静な町田くんの心に変化が現れます。
町田くんを変えたのは、「恋」。
彼は下記のインタビューで、純粋とエゴイズムを楽曲で描きたかったと語っています。
恋をすることは愛することよりも未熟で、自分が相手を感情のまま欲する行為。
だからこそ時には相手を傷つけ、周りを巻き込んでしまうことも。
そんな恋に初めて出会い、少しずつ変わってしまう町田くん。
MVを事前にチェック
フォトジェニックな“とにかく可愛い”MV
それでは、内容を解説する前にMVを事前にチェックしましょう。
この楽曲は少しエフェクトのかかった声で、柔らかく歌われています。
そんな優しい楽曲とは真逆に、毒々しいほどにカラフルなMV。
映像は全体でピンク色を基調にしており、フォトジェニックで“とにかく可愛い”のです。
初見は全く世界観が分からないと思いますので、解説しながら世界観に入り込んでみましょう。
MVの内容は?
魔法の世界へ
MVは、平井堅がベットで飼い猫を撫でているところから始まります。
何か思いつめたような表情で楽曲を歌う彼。
これは、誰かに恋い焦がれている様子を表しています。
きっと彼は恋をしてしまい、頭からその人が離れず、夜も眠れないのでしょう。
ベットから立ち上がり鏡を見たら、何とそこにはロボットのような自分の姿が!
驚きのあまり抱っこしていた猫が地面に落ちると、その瞬間に世界が変わります。
そこは絵本のようにカラフルな世界。
「これはきっと夢だ」
そう思っているのか、彼は冷静に世界を散歩し始めます。
散歩の途中、道に大きな水たまりを見つける彼。
「自分は今どんな姿をしているのだろう」
水たまりを覗き込んだら、現実世界で鏡を覗き込んだ時のような姿。
次の瞬間、水たまりから一本の杖が出てきました。