リリース情報

倉木麻衣17枚目のシングル

倉木麻衣【風のららら】歌詞の意味を徹底解釈!諦めかけていた本音って?風が運んでくれるのはどんな想いの画像

【風のららら】は2003年5月28日にリリースされました。

これは倉木麻衣にとって17枚目となるシングルです。

収録曲は全2曲で、同曲と【gonna keep on tryin'】。

中でも風のらららは通常バージョンの他に3つのバージョンが収録されています。

倉木麻衣の、同曲に対する強い思い入れを感じますね。

ちなみに風のらららは、後のベストアルバムにも収録されています。

倉木麻衣楽曲の中でも特に、人気を博した楽曲といってよいでしょう。

作詞は倉木麻衣本人が担当しており、情緒溢れる歌詞が目立ちます。

女性アーティストならではの、色彩豊かな情景の表現

そして心の機微がありありと伝わる恋愛模様もまた多くの共感を呼びました。

また【風のららら】という抽象的なタイトルも同曲の大きな魅力です。

あえて具体的な表現をせず、「ららら」という音楽言葉で抽象的にしています。

いかにも倉木麻衣独自のセンスが光る楽曲です。

TVアニメ「名探偵コナン」のオープニングテーマソングに抜擢

倉木麻衣【風のららら】歌詞の意味を徹底解釈!諦めかけていた本音って?風が運んでくれるのはどんな想いの画像

【風のららら】はアニメ「名探偵コナン」のオープニングに抜擢されました。

同曲が使われたのは2003年1月20日から2003年8月18日の間です。

「名探偵コナン」の高い人気が手伝って、同曲はより話題の曲となりました。

ちなみに同曲は、一見普通の恋愛ソングに思えます。

しかし「名探偵コナン」のオープニングとして聞くと、どうでしょうか。

学生の立場でありながら難事件に巻き込まれ、突如子供の姿にされた主人公「新一」。

そして事実を知らないまま「新一」を想い続けるヒロインの「蘭」

この2人のドラマのようにも受け取ることができます。

含蓄ある抽象的な歌詞だからこそ、色々な想像ができますね。

果たして曲中ではどのような人間ドラマが描かれているのでしょうか。

コナンファンの方も必見です。

それでは具体的な歌詞を見ていきましょう。

曲の情景

曲の舞台は浜辺

潮風に君を感じて
銀色の波に二人溶けてしまいそう
このまま時間よ止まれと
街が小さく遠く見えるよ
もう話さない 君に決めたよ

出典: 風のららら/作詞:倉木麻衣 作曲:春畑道哉

曲の冒頭は非常にさわやかな歌詞です。

バラード調の同曲にお似合いの歌詞といえます。

塩気のある風を受けていることから、舞台は海の近くでしょう。

水平線の向こうまで広がる海が想像できます。

歌詞からは波音が聞こえてきそうな程、海の存在が強調されていますね。

反対に、人の暮らす家々はかなり遠くにあるようです。

つまり曲の舞台は町から離れた浜辺、といったところでしょうか。

他の誰にも邪魔されない、美しい時間が表現されています。

さらにはこのまま時が止まればいいといった趣旨の歌詞も。

登場人物たちにとって、かけがえのない時間であることが分かります。

さてこの情景はこの後どうなっていくのでしょうか。

登場人物は2人

輝いた季節に
辿り着いた未来に
迷わずに 瞳信じて
風のららら…

出典: 風のららら/作詞:倉木麻衣 作曲:春畑道哉

同曲の登場人物は2人います。

1人はこの曲を歌っている主人公です。

倉木麻衣が歌っていることから、女性と考えるのが自然でしょう。

ただし歌詞は、主人公が男性でも意味が通るようにできています。

そしてもう1人は、主人公が「君」と呼ぶ相手です。

こちらは主人公にとっての大切な人だと解釈できます。

「恋人」だと考えるのが自然でしょう。

主人公は「この時間が止まってしまえばいいのに」と考えています。

「君」との時間をとても大切に感じていることが分かりますね。

一般的に、ここまで強く好意を寄せる相手は恋人くらいのものでしょう。

そのため主人公に対して、「君」はそのパートナーであると推察できます。

もしくは主人公の片想いかもしれません。

ちなみに歌詞を見る限り、2人は長い季節を共に歩んできたのでしょう。

色々なことがあり、最終的に今にたどり着いたことが分かります。

1歩を踏み出す主人公

悩んでいたのは昔のこと

溢れだしそうな 不安に
涙を隠した 昨日に
遠い思い出と 今なら言える
風のららら…

出典: 風のららら/作詞:倉木麻衣 作曲:春畑道哉