根本からロック
佐藤流司は実はかつて地元の仙台でビジュアル系のロックバンドでボーカルとドラムを担当していました。
その後上京して劇団ひまわりに所属し俳優としてデビューを果たしたのです。
舞台を中心に2.5次元俳優としてブレイクしたわけですがやはり根っからのミュージシャンなのでしょう。
The Brow Beatはリアルロックバンド
シンガーとしてのデビューは彼が“Ryuji”として結成したバンドThe Brow Beatです。
ファンの方ならご存じですね。
このバンドのファーストアルバム『ラグナロク』はオリコン週間ランキング1位に輝いています。
2019年1月発売したセカンドアルバム『Hameln』も人気を博し、全国ツアーもすべてがソールドアウトです。
バンドを知らない人が「俳優が人気に乗じて結成したプロジェクトバンドでしょ」などと思ってはいけません。
そう思って見ようものなら、その圧倒的なパフォーマンスに度肝を抜かれること間違いなし。
シリアスなバラードからストレートなハードロック、エレクトロなダンスロックまで歌い上げます。
そして超高速スラッシュメタルまで。
シンプルで熱い4ピース・ロックバンドの世界観は男女を問わず心を奪われるに違いありません。
この本気のバンドからも、佐藤流司が根っからのミュージシャンであることが分かります。
佐藤流司の魅力とは
佐藤流司の魅力はどこにあるのでしょうか?
そのひとつとして感じるのは、彼の歌う楽曲が“生きる”ことに対して真剣であることなのだと思います。
自身で作詞した『ドミノ』『蓮華』『灯篭流し』『アイリス』という楽曲たち。
これらの歌詞の中で彼は、“命” “別れ” “時の糸” “孤独” “弱音”といった言葉をちりばめています。
生まれてきたこと、出会うこと、暮らすこと、別れること、悩むこと、想うこと、いつか消えていくこと…。
つまり生きるということの切なさや素晴しさを決して暗くなることなく切々と歌い上げているのです。
自分の心の底から出た思いを、自分の声に乗せて。
それが聴く人の心に何かを訴えかけるのではないでしょうか。
命がけの戦いが伝わる楽曲
ボートレースのレーサーというのは、命をかけた熱い勝負に挑んでいます。
【見えないスタート】はそんな選手たちの思いが歌詞に込められているのです。
その熱い歌詞の一部はこちら
なぜに怖れないの?
見えないスタートを超えて
Let’s get it together
傷ついた翼で 向かい風の中に立ち
誰よりも先に行く あなたは孤高の人
出典: 見えないスタート/作詞:小沼恭司 補作詞:諫山実生 作曲:Ludwig van Beethoven
熱い思いのこもったこの歌詞と、疾走感に溢れるメロディー。
聴く人の胸に響くのは、佐藤流司の力強いボーカルだからでしょう。
さらにその裏側に秘められた彼の“生きること”に対する真剣な思い。
これらが、ボートレーサーたちの真剣勝負と共鳴するからではないでしょうか。
ソロでもあふれ出る佐藤流司の実力
“Ryuji” をフロントマンとするThe Brow Beatは着実に音楽ファンの間に浸透しています。
しかし佐藤流司がクローズアップされるのはこの【見えないスタート】が初めてでした。
ソロデビューとしては文句のない舞台といえるでしょう。
元々のファンの方はもちろんのこと、楽曲の出だしのインパクトの効果も絶大です。
この楽曲で佐藤流司の名前を知ったという方も少なくないようですね。
ぜひMVをご覧いただき、彼の熱きロック魂に触れてもらえれば幸いです。