みゆなの「ユラレル」
シンガーソングライターのみゆなの人気楽曲「ユラレル」。
この「ユラレル」は歌詞だけ見ても、その苦しみの深さはわかりません。
MVと歌詞を併せて見みることで、楽曲の世界観やみゆなの想いを感じることができます。
まずはMVを観ていただいたうえで歌詞の解説にまいりましょう。
Aメロの歌詞とPVの映像
全てが揺れている
雁字搦めの光探して
さまよった道
安定しない
気持ち抑えて
前を探す
出典: ユラレル/作詞:みゆな 作曲:TSUGE
まずAメロの歌詞。そして映像は揺れながらのストップモーション。
これは、みゆなが描きたかった少女の心が揺さぶられていることを表します。
それも「ティーンエイジャーによくある不安」以上の不安です。
全体的に韻を踏んで書かれているので、より強く、歩くのもままならないほどであることもうかがえますね。
青春の苦しみを超える苦しみ
雁字搦めとは、身動きが取れないことを指します。
平仮名で書いたとしても強い印象の言葉ですが、みゆなは更に強く「雁字搦め」と漢字で表現。
雁字搦めの対象は「人や動物」であることが多いですが、「光(モノ)」に対してこの言葉を使っています。
これは現代社会が作り上げてしまった「こうあるべき」「これが幸せ」という光のことだと考えられますね。
そして本楽曲では、少女は社会が定めた光を探しているのです。
Bメロの歌詞とMVの映像
Bメロ部分もAメロと同様、ストップモーションの揺れた映像です。まだ、Aメロの感情を引きずっています。
目を開けても
わからない真実
頭の中で
描くDREAM
出典: ユラレル/作詞:みゆな 作曲:TSUGE
どんなに目を凝らしても、自分の求める真実と社会が定めた真実が違えば理解することはできません。
みゆなが描いた少女にとったら、社会は遠い存在です。
Aメロに出てきた「光」とBメロの「真実」。どちらも彼女が探しているものとは違います。
勝手に決められた幸せとは違うと感じているのです。
自分の夢を頭の中に描くことで、少女は自分の心の世界を充実させていきます。
Cメロの歌詞とMVの映像
Cメロに入ると映像は銀色に囲まれた狭い部屋に移動します。