「純情cm(センチメートル)」の前半の歌詞で、昔の懐かしい記憶が頭に浮かびとても楽しめます。
片思いの切ないジレンマが上手に表現されていて、目と心が歌詞に吸い込まれてしまいました。
「純情cm(センチメートル)」のこのあとの展開が、とても気になります。
引き続きお楽しみください。
募る想い
氷のグラス したたる汗が
この気持ちと どこか似てるみたい
夏の間に 誰かに君を
とられちゃいそうで 不安なのよ
出典: 純情cm(センチメートル)/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
彼女は夏休みに入り、自宅の部屋で涼むためのジュースを片手に彼のことを考えています。
1学期の間は学校帰りに必ず集まり、毎日彼と顔を会わせられました。
夏休みで彼に会うのは、お祭りや花火のイベントの時だけ。
そんなことを考えながら溜息をつくと、手に持つグラスの水滴と顔をつたう汗に気づきます。
「なんだか私の焦る心の汗みたい…」
彼と毎日会えない不安が、彼女を落ち込ませてしまうのです。
どうしているのかな…
夕闇のメロディ 寂しげなバス停
もう少しだけ 惑わせて
出典: 純情cm(センチメートル)/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
自宅にいると落ち着かないので、いつも通学で使っているバス停に足を運びます。
お昼過ぎに出かけたはずなのに、夕方のチャイムが鳴り響く時間です。
普段であれば、この時間もまだ学生達で賑わうバス停。
しかし、夏休みなので人もまばらで、とても寂しく感じます。
彼女がここまでバス停にいてしまうのは、彼に会えるかもという密かな願いがあるからです。
「あと1本だけ」
到着するバスから、彼が降りてくるのを待ち続けているのです。
告白したいけど
純情cm
このまま 君といたいよ
そう 何気なく交わす言葉さえも 愛おしくなる
この恋、センチメンタル
君を遠くに感じて……
ねぇ 思い切って伝えてしまいたい 君への想い
もう二度と 戻れない 友達の時間に
きっと 制御できないロマンス
出典: 純情cm(センチメートル)/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
彼女の彼に対する気持ちは、どんどん大きくなり続け、もう抑えられないところまできています。
これまで普通に会話できていたのに、ドキドキしてまともに話せなくなっているのです。
「気持ちをつたえたい…」
そう考えながらも、もし振られたらもう告白する前のように、友達ではいられないと不安になります。
しかし膨らみ続ける彼への気持ちで、彼女はどうして良いかわかりません。
ピュアな気持ちにキュンとする
彼女の恋のジレンマが、たまらなく心に響きます。
片思いの時は、なぜこうも不安やジレンマがつきまとうのでしょう。
いよいよ、「純情cm(センチメートル)」の歌詞終盤に入ります。
どうぞ最後までお付き合いください。
電車通学のあるある
黄昏の街 オレンジに染まる歩道で
信号待ちする 君の横顔 見てた
あと少しだけ この距離で 君と歩きたい
そう 快速の時刻 逃してもいいの
出典: 純情cm(センチメートル)/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
下校途中に彼女がいる歩道の向かいに、彼が歩いているのを見かけます。
先に進んでいた彼女は徐々に歩くスピードを緩めて、彼が歩く横に歩幅をあわせるのです。
距離は離れているけれども、なんだか2人でデートをしている気分になります。
普通に歩いていれば1本前の快速電車に乗れますが、それよりも彼といられる喜びを感じたいのです。