1番:傷つくのは怖い、でも…
(もっとClose to you) 傷つくのが 怖すぎて嘘をついていた ずっと
(でもYou're my sunshine) 好きな気持ち 隠すのだけが上手くなって
(さあWake up) これじゃあ "あなた"より 私は"私"が好きみたい…
ああ 不器用なのになぜ こんなところだけは器用なの?
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
恋心を巧みに隠してしまう女の子の心境から、この曲は始まります。
カッコの中に入れられた「もっとあなたに近づきたい」「あなたは私の太陽なの」といった言葉が、彼女の本当の気持ちでしょう。
もちろん、そんな気持ちをすぐに素直に伝えられるはずもなく、「なぜこんなところだけは器用なの?」と言うほどまでに自分の気持ちを押し殺してしまう彼女。
好きだから気持ちを伝えたい。一方、「好き」という気持ちを伝えることで今の関係が壊れてしまうのが怖い。
好きな人の前で素直になれないもどかしさは、女の子であれば誰だって経験したことがあるものですよね。
なのに あなたは今日も 罪なくらい無邪気で
誰にでもやさしくて 勘違いでどれだけの子が恋してるか
何も分かっていない ここにもいるのに!
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、憧れの人は彼女だけでなく、周りのすべての人たちに優しくしているようです。
「何も分かっていない ここにもいるのに!」と、「私の気持ちに気づいてよ!」と言葉にならない想いを歌に込めています。
一歩踏み出すのは怖いけれど、他の女の子に彼を取られてしまうのは絶対に嫌という葛藤を、女の子らしい言葉で切り取ったフレーズです。
溢れ出したこの熱い想い 見つめたまま時間が止まる
もっとそばで 恋をしても いいですか? 心がいま走り出す
陽射しを浴びて青い風が 背中押すように吹き抜ける
夏のせいにしてしまえば 出来ないことなんて何も ないよ
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
夏らしくはじけるメロディに、リトグリのメンバーの声が気持ちよく響きます。
踏み出さなければ何も始まらない、その想いを後押しするかのような夏の日差しと風。
夏という季節は、不思議な魔法を持っているように感じることがあります。
その力を借りて彼女は今まさに、大好きな人と一緒の時間を過ごすための大きな一歩を踏み出そうとしているのです。
止まれないことは もう気づいている
出会ったときから もう気づいていた
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
短いですが、その分とても印象的なフレーズです。
きっと彼女は、憧れの人を一目見た瞬間から恋に落ちていたのでしょう。
「関係を壊すのが怖い」「誰にでも優しいんでしょう?」そんなことを思っていた一方、自分の恋心を抑えられないことは初めから知っていたという彼女。
走り出した彼女の想いは、もう誰にも止められません!
2番:大好きだから、伝えたい!
(もっとClose to me) 長いまつ毛 見とれる綺麗な横顔のライン
(いまはDon't be shy) 胸の鼓動 聞こえそうくらい高鳴る
(さあLook up) 冗談も言えなくて 私が私じゃなくなってく…
ああ 笑顔は見たいけど 笑われてるみたいで切ない
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
意を決して、自分の気持ちを伝えることにした彼女。
でも、実際に彼の近くに行くと、憧れの彼の表情に見とれてしまったり、緊張のあまり思うように喋れなくなってしまったり…。
恋する女子ならではの苦しみが描かれています。
だけど あなたは言った 「面白いね」って なぜか
誰にでも言うのかな 考えすぎて空回りして嫌になる
あなたしかいない そう叫びたいのに!
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
気持ちを伝えられない自分と、それでも優しく接してくれる彼。
叫びたいのに叫べない、そんなもどかしい気持ちを抱えた彼女は、なかなか一歩を踏み出しきれないようです。
言葉にならない熱い想い 重なる手と手を伝ってく
もっとそばで 恋をしても いいですか? 世界が輝き出して
二人見上げた青い空に まっすぐに伸びる飛行機雲
夏のせいにしてしまえば 出来ないことなんて何も ないよ
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
「言葉にならない」想いを伝えようとする彼女と、(おそらく)微笑みながらそれを待つ彼。
思わず見上げた空に見えるのは、飛行機雲。まさに青春、といった風景です。
その夏空の青さに再び助けられ、彼女は勇気を振り絞ります。
溢れる想いが止まらない!
溢れ出したこの熱い想い 見つめたまま時間が止まる
もっとそばで 恋をしても いいですか? 心がいま走り出す
陽射しを浴びて青い風が 背中押すように吹き抜ける
戻れない もうきっと ああ
出典: CLOSE TO YOU/作詞:いしわたり淳治 作曲:U-KIRIN/SHUNCHA
ここまでずっと「言葉にならない熱い想い」だった部分の歌詞が、ついに「溢れ出したこの熱い想い」に変わりました。
ついに自分の想いを伝えた彼女。
「戻れない もうきっと ああ」という言葉には、「もう想いを伝える前の関係には戻れない」という怯えももちろん含まれていますが、同じくらい「ついに伝えたんだ」という達成感もあるのではないかと思います。