マラソン、長い距離の中では時に追いつかれ、そして抜かれもする。
その様は、学校や会社という社会の中に似ています。
必死でもがいて逃れるのかそれとも、なすがままになるのか。
それを「生き様」と人は言うのではないでしょうか。
続けるということ
学校を出て、社会で生きていると自分ではどうにもならない流れに出会うことがあります。
なんとかしたい。そう思って必死で努力をしても思うように進まない。
もがき苦しむという言い方をすることもありますが、どうしようもない濁流に飲まれたりして。
マラソンランナーは自分との闘いではありますが、競技である以上ライバルがいます。
順位にこだわらないという考え方もありますが、やはり闘う以上、結果は気になるところ。
ちらちらと横目で他の選手を見ながら自分のペースを守ることになります。
必死に走っている時は相手も必死で、抜くに抜けずに悔しい思いでいっぱい。
ふと、力を抜いたらすんなり自分のペースがつかめてくることもあります。
乗り越えたあとにふと思うのは、結局は収まるところに収まるのだという納得。
抵抗することはとても大切なことですが、流されるというのも一つの抵抗であるともいえます。
抜いたり、抜かれたり、頑張ったり、諦めたり。
その繰り返しが生きることであったりします。
迷いもあって
まあ ころころ変わるね視点
柳に風吹くの あんたは未練
しゃなりと行こう 巻かれてみよう
ビコーズ クオリティ落としたくないよ
ライフラインをかじる鼠
パンチラインが燃える煙
目が痛い 真理掘り当ててみたい
知りたい 触れたい こんな状態
出典: ランナー/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二
取り巻く環境や気持ちの凹凸で、ふらふらする心。
目標を持ちながら結局自分は何をやりたいのだろう、そんな迷いもずっとあります。
時には柳のように
目標を持って突っ走る時には頑固さも必要です。
簡単に諦めることなく食いついて離れない強靭な強い心。
しかし、生きている中では頑固さが道を阻むこともあります。
頑張りすぎること、譲らないことが壁となり前に進めなくなるという悪循環。
「柳に枝折れなし」といいますが、時と場合によっては柳のようなしなやかさも大事です。
流されるのではなく、時流に乗る。
どうしても、と自分を押し通すだけでなくちょっと譲ってみるのもオトナの手腕。
小さな勝ちにこだわるよりも、もっと先の勝利を見据えたらそれも一案です。
頑固になりすぎて最終的に質を落としてしまうなんて本末転倒。
目指すのは?
毎日の生活の中で、同じことを繰り返していてもとかく何かしら邪魔が入ることがあります。
日常生活をちょとしたいたずら心で邪魔する人。
うまくやったつもりなのに結局、形にならずに煙と消えてしまう努力。
いつも通りのことや、頑張ったはずのことが仇となるとやる気が失せます。
なんだかなあ、とやるせない気持ちでため息をついたりして。
そんな時にこそ、ふと自分は本当にどうなりたいのかがわかったりします。
うまく行かない、思うように進まないその理由はなんだろう。
そんな気持ちの奥にこそ自分が目指すものの本質が隠れています。
もどかしい中に真実に向かおうとする、主人公の心が見え隠れするようです。
ゴールはどこに
あなたのゴールは 心次第さ
どちらにしろ 訪れるの
選んだコースで
出典: ランナー/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二
頑張って走り続ければ徐々にゴールは近づいてきます。
自分が向かっていくゴールはどんなものなのでしょうか。
自分のゴールは自分の中にある
マラソンをする時、スタート地点がありゴール地点があります。
ジョギングなどであれば途中に通るコースも自分がアレンジするでしょう。
走り出して、途中でコースを変更することも何度かあるかもしれません。
絶対にコースを変えないで最後まで走り抜く人もいます。
終始変わらぬスピードを配分できる人もいれば、気分によって上げ下げのある人も。
スピードを保つつもりでいても、実際にはうまく行かないこともあります。
ゴールを目指して走るということは、そういうこと。
最初に思い描いた道を体調や環境によって上手にコントロールしながら走っていきます。
当初の予定通りに行かなくても、走っていれば必ずゴールにいつか到達。
ついたゴールは結局は自分が望んだ結果のはずです。